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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
by natsu
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常磐線の旅③不通区間は代行バスで(2016.3.17)

 昨日は終日曇り空の肌寒い一日だったが、この日は一日中よく晴れて暑いくらいだった。朝のいわき駅(偶然人影が全く途絶えた)。
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 いわき駅8:50発、常磐線・下り竜田行きが入って来た。415系交直流電車、4輌編成。
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 この日はいよいよ、不通区間を代行バスで乗り継いで行くことになる。事前にインターネットで代行バスの運行時間を調べた。時刻表などには「代行輸送は列車との接続は行っていません」と書いてあるが、これはバスに遅れが出た時の言い訳で、両者の時間設定を見れば、それなりの接続が考慮されているのは判るのである。
 不通区間は2カ所だが、最初に通過しなければならない竜田・原ノ町間が問題だった。この区間は福島第一原発の事故による不通区間で、放射能に汚染された地域を横切らなければならないから、代行バスが運行されているとはいえ、実際どういうルートを通るのか不安もあった。ルートは判らなかったが、時間の方は判った。両駅間の直通運転で一日2往復だけだった。
 下り・竜田→原ノ町は、9:35→10:50と20:10→21:20の2本である。この「9:35→10:50」という時間が、今回の計画の出発点になった。このバスに乗るためにいわきでの一泊が必要になり、8:50発の上記の列車に乗ることが必要だったのである。

 さて、広野駅で昨夜の不気味なビルの正体を確認。
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 正体と言っても結局よく判らないのだが、何か復興の起点となる公的な建物が建てられているような気がした。
 左に目をやると、盛り土された部分(防波堤?)の向こうに僅かに水平線が見えていた。
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 走行中の車窓の眺め。海が近付くと、どこも工事中だった。
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 これも車窓から。放射能に汚染されたいわゆる指定廃棄物の保管場。
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 遮水シートの下にフレコン(フレキシブルコンテナ)と呼ばれる黒い袋が大量に並んでいるはずだ。これはこのあと、あちこちで見かけた。
 調べてみると、指定廃棄物とは1キログラムあたり8000~10万ベクレルの放射性物質汚染廃棄物を言い(このベクレルというのがまたよく判らないのだが)、環境省のホームページでは「原子力施設で発生する廃棄物の放射能濃度と比べて、はるかに小さいものです」と、大したものではないことを懸命に強調している。

 9:23、竜田駅着。
 線路はさらに先の方に続いているが、行くことはできないのである。
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 竜田駅は元々2面3線の駅だったようだが、島式ホームの外側の1線(左)だけが生かされているようだ。跨線橋は閉鎖して、直接駅舎に行けるような通路が作られていた。
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 駅舎の右手に見えているのが代行バスのようだ。
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 竜田駅は双葉郡楢葉町にあり、現在はJR東日本ステーションサービス委託の業務委託駅になっているようだ。
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 ここでも、出札窓口の上に空間線量率の電光掲示があった。
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 昨日降りた広野駅より高い数値を示している。昨日と同じようにかけ算をやってみる。0.148×24=3.552(1日)、3.552×365=1296.48(1年・単位はマイクロシーベルト)。年間で約1.3ミリシーベルトになるようだ。いつの間にかこの国の安全基準として一人歩きしている20ミリシーベルトという被曝限度値で考えれば大したことはないと言うのかもしれないが、国際放射線防護委員会(ICRP)発表の一般人の限度値1ミリシーベルト(これが世界基準であり、わが国も事故前はずっとこの値を採用していた)を思えば、限度を超えていることは明らかなのである。
 わたしのような一時的に通過するだけの人間には影響はないかもしれないが、ここでずっと生活していくことを想定すれば(子どもも含めて)、不安を感じる人がいるのは全く自然なことだと思う。

 楢葉町について調べておくと、原発事故直後は町の大半が半径20キロ圏内にあったため、警戒区域に指定され全町避難を余儀なくされた。その後、2012年8月、避難指示解除準備区域に再編されたが避難は継続。避難指示が解除されたのは2015年9月5日のことだった。
 竜田駅の営業再開は2014年6月1日だったというから、この時は避難指示はまだ解除されておらず、避難区域内で初の鉄道路線再開ということだったようだ。

 竜田駅の駅舎外観と代行バス。
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 駅前の様子。
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 左のお店は営業を再開してはいない。周囲を見て回る余裕はなかったが、町民の帰還は思うように進んではいないようだ。

 さて、原ノ町行きの代行バスは定刻の9:35に発車した。乗客は5~6人だったと思う。運転手のほかに車掌の女性(本人は添乗と言っていた)が乗務していた。発車して間もなく、バスは国道6号線を通行することが告げられ、途中で帰還困難区域を通るので窓は開けないようにという注意があった。
 人が住めない放射能汚染地帯を貫くかたちで、国道6号線は(幹線道路だからということなのだろう)通行可能としているのである。帰ってから調べてみると、富岡町-双葉町間の約14キロは、事故後ずっと(指定車輌以外は)通行禁止になっていたが、2014年9月15日に(各方面からの強い要望により)一般車も通行可能となったもののようだ。周囲は依然として立ち入り禁止区域のわけだから、窓を開けるとどのくらいの放射線量が計測されるのか。まあ、通過するだけだからたぶん大丈夫なのだろうと考えるしかない。

 国道に出るまで少しの間、家並みのある一般道を走ったが、周囲の人家は戸締まりされたまま帰還していない家も多く見られた。
 国道に出て少し行ったところで、信号待ちの停車があった。見ると、右手の道路が福島第二原発の入口に通じているという表示があった。
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 あとは車窓の風景ということになる。
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 がんばろう富岡町!と書かれているが、帰ってから確認すると、バスは楢葉町→富岡町→大熊町→双葉町→浪江町→南相馬市と辿って行ったようだ。
 忌まわしい指定廃棄物のフレコンの山。
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 こうして大量に積み上げられているところもあれば、家屋の庭先のようなところに10個前後が無造作に置かれているところもあった。

 乗務の(添乗)女性はガイドというわけではないから、帰還困難区域に入ったとか出たとか、当たり前だけれど説明などは一切なかった。だが、道路の両側を見ていると、何も言われなくてもここはもう人が帰れない地域なのだということが判った。
 人影のない町並みを幾つか抜け、さらに点在する人家であったり、国道沿いに特有のよく見かける商業施設など、とにかくどれも地震の激しい揺れに耐え、津波にやられることもなく持ちこたえた建物なのに、ほとんどがそのまま放置され、荒れ果てた姿をさらしているのである。思いがけず色鮮やかなままの看板などが見えたりするが、国道に接する脇道にはバリケードが設置され、ここを走ることはできても、周囲に足を踏み入れることはできないのである。

 あまり写真は撮らなかった。人家を撮るのは申し訳がないような気がして、ありふれた商業施設などを写しただけである。窓を開けたら、どのくらいの放射線量を計測したのか気になった。。
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 この国道を日本の国民はみんな、特に新たに選挙権を手にする高校生や若い人たちは、ぜひ走るべきだと思った。原発事故は日本の国土にこういう場所を作ってしまったのだということ、それを忘れた政治も選挙もあってはならないと思った。

 バスは予定時刻より10分ほど早く、10:40に原ノ町駅に到着した。
 原ノ町駅は福島県南相馬市の中心駅になるようで、構内も広く、駅舎も立派なものだった。
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 みどりの窓口を持つ有人駅で、
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 待合室には立派なNEWDAYS(JR東日本グループのコンビニエンスストア)も営業していた。
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 原発事故による被害地帯を抜けて、とにかく普通に人の生活が営まれている町に戻って来たのを実感した。この駅には、あの不吉な空間放射線量を示す電光掲示はついていないようだった。

 ここで1時間20分ほどの待ち時間がある。駅舎の左の方に、構内を跨いでいる立派な跨線橋があったので、まずそこに上ってみることにした。両サイドに自転車も乗れる大きなエレベーターが設置されていた。
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 跨線橋から見た原ノ町駅構内。ホームは2面3線構造になっているようだが、多くの側線が走っているのが見えた。
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 駅前の通り。
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 右手の建物は南相馬市立中央図書館と市民情報交流センターというものである。その隣(向こう)には郵便局があった。この通りをちょっと行ってみることにした。
 場合によっては昼食でもいいかなと思っていたら、こんなお店にぶつかったので入ってみた。
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 昔から町の人々に愛されてきた珈琲屋さんといった感じで、お客もけっこういた。メニューを見ると、昔懐かしいトーストに卵焼きというモーニングセット600円というのがあって、11:30までと書いてある。あと10分ぐらいだったので、迷わず頼んでしまった。サラダとデザートのバナナ(半分)もついていて、コーヒーも大変美味しかった。

 再び駅に戻り、停車している発車待ちの電車に乗る。12:02発の相馬行き。仙台カラーの701系交流電車、2輌編成。車内はロングシートである。
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 相馬駅から先が津波被害による不通区間なので、ここは4駅をつなぐだけの短い区間運行になる。
 なお、まだ触れていなかったが、常磐線はずっと複線だったが、いわきを過ぎて2つ目の四ツ倉駅(久ノ浜駅の1ついわき寄り)から単線となり、途中一部複線になるところもあるが、この先はずっと単線(電化はされている)なのである。

 12:19、相馬駅着。
 下車して、ホームから不通になっている方向を見る。
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 望遠にしてみる。3本の線路が1本になり、工事機械のようなものがあるその先は線路が途切れているように見える。
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 相馬駅はその名の通り福島県相馬市の中心駅で、やはりみどりの窓口のある立派な有人駅だった。NEWDAYSも営業していたが、原ノ町駅と変わらないのでそっちの方は省略。
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 駅前の感じは原ノ町駅前と比べると若干寂しい気もしたが、ちゃんとした町並みは少し離れたところにあるのかもしれない。
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 駅前に代行バスが停まっていた。
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 この先、相馬・亘理間を走る代行バスは本数も多く、昼間はほぼ1時間おきに運行されているようだった(朝夕はさらに頻繁に出ている)。南相馬市・相馬市といったところは大都市・仙台の通勤圏になっているので、利用客もそれなりにいるということなのだろう。

 当初の計画ではこのバスは見送って、1時間ほど駅の周りを歩いてみるつもりだった。ただ何となく、バスの前にいた係の男性に気になっていたことを聞いてみたのである。常磐線が運行再開している浜吉田駅ではなく、その次の亘理駅との間を代行バスがつないでいるのはなぜなのか。すると、この区間は一応各駅停車の運行になっているが、浜吉田駅はバスが走行する国道から4キロも離れてしまうので、バス停は国道沿いに作ってあるが、駅前に入れる亘理駅とを結んでいるのだという。
 浜吉田でバスを降りるつもりだったから、困ったことになったと思った。結局、計画より1台早いこのバスで亘理駅に行き、電車で浜吉田駅を往復すればいいということに思い至った。で、急いでこのバスに飛び乗ったのである。12:30、相馬駅発。

 発車した瞬間に、駅舎の写真を撮っていなかったことに気付いた。一瞬あきらめかけたが、バスが駅前を転回する時に車窓から何とか一枚撮ることができた。まあ、これで良しとすることにしよう。
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 さて、発車した代行バスはこれも基本的に国道6号線を走行して行った。最初の駒ヶ嶺(こまがみね)駅は国道に近く、駅の位置も動かさないことになっていたようで、駅前に入って行った。
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 しかし、次の新地(しんち)駅からは、線路や駅を以前より内陸に移設して運行再開を目指しているらしく、工事中だからか新しい駅には入って行かなかった。道端のバス停。
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 建設が進む新しい常磐線の高架が見えていた。
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 新しい高架の坂元駅が見えた。
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 看板には「2016年12月末までに運転再開」と書かれている。なお、常磐線はこの駅から宮城県に入っている。
 浜吉田駅バス停。
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 13:30、代行バスは亘理(わたり)駅に着いた。
 亘理駅の駅舎外観。こちらから撮るとどうということもないが、
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 こちらから撮ると、とんでもない建物が付いている。
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 少し時間があるので行ってみた。左手の跨線橋が駅の向こう側にある建物の2階に続いていて、そこが亘理町立図書館になっていた。1階は亘理町立郷土資料館になっていて、200円だというので一応入ってみたがあまり面白くはなかった。
 これが建物正面。悠里館と墨書された大層な木の看板が掛かっていた。
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 それにしてもこの建物のセンスは相当なものだ。こういう発想というのはどんなところから出てくるものなのだろうか。

 さて、駅の方だが、みどりの窓口の付いた業務委託駅。
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 NEWDAYSではなくKIOSKが健在。
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 ホームの方は2面の間に3線が通るかたちだったが、駅舎側の1線をつぶして(ホームを張り出させて)真ん中の線を生かしているようだ。
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 亘理駅14:19発、上り・浜吉田行きがやって来た。701系の4輌編成だった。これに乗って一駅戻るかたちになる。
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 一駅なので「かぶりつき」に立った。浜吉田駅に入って行く。
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 この先は不通区間である。
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 14:24、浜吉田駅着。6分後に折り返すので、急いで外に出て来なければならない。
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 業務委託駅で駅員がいる。
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 駅前の様子と駅舎外観。
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 これが折り返し14:30発の仙台行きになる。発車ギリギリで乗り込んだ。
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 14:47、岩沼駅で下車。
 みどりの窓口とNEWDAYSがある有人駅である。
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 仙台まで行って新幹線で帰ることも考えたが、せっかくの青春18きっぷである。常磐線はここまでで終わりで、この先は東北本線になってしまうので、何と言うか、けじめ?をつけてここから普通列車を乗り継いで帰ることにしたのである。
 駅舎外観と駅前の様子。
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 左のところに小さな銅像が立っているのが判るだろうか。これ、松尾芭蕉である。
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 句は「桜より松は二木(ふたき)を三月(みつき)越し」というもので、奥の細道の旅で岩沼に泊まった時に詠まれたものである。「二木の松」とは歌枕「武隈(たけくま)の松」のことで、「ここから750m先」にあると下に標識が埋め込まれていた。

 さて、これで今回の常磐線の旅は終わりである。岩沼駅15:23発、東北本線・上り福島行きに乗車した。
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 以下、一応記録しておく。16:23、福島駅着。16:28発・黒磯行きに乗り継ぐ。18:33、黒磯駅着。18:38発・宇都宮行きに乗り継ぐ。19:28、宇都宮駅着。19:30発・湘南新宿ライン経由の逗子行きに乗り継ぐ。21:18、新宿駅で下車。21:25発・中央線通勤快速高尾行きに乗り継ぐ。22:11、西八王子駅着。ふう、疲れた。
by krmtdir90 | 2016-03-20 22:55 | 鉄道の旅 | Comments(2)
Commented by 旅一郎 at 2016-04-25 21:10 x
帰れない場所。と言うのが実にリアルに響きました。
通常なら常磐線レベルの幹線は震災があってもすぐ復旧できるとおもうのですが、それができないのは、放射能が原因であることは明らかです。
Commented by natsu at 2016-04-25 22:51 x
旅一郎さん、コメントありがとうございます。
あの不通区間を代行バスで走った体験は、非常に強烈なものとして心に残りました。
忘れることはできないと思いました。
今後もよろしくお願いいたします。
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