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6月12日(月)
前の晩はけっこう早く寝たのだが、やはり寝台夜行の疲れがあったのか、朝は6時ぐらいまで寝てしまった。でも、爽快に起きて朝風呂にもちゃんとはいることができた。 ホテルの窓から、朝の宇和島城天守閣(アップ)。 宇和島駅改札口。 3番線ホームに当駅終着の単行が入って来た。 ホームの先端の方に喫煙スペースがあったので、まだ発車まで間があるので一本吸った。 1番線の宇和海8号が先に発車し、8:45、わたしの乗ったキハ54も発車した。 車内はすいていたのだが、一つ目の停車駅・北宇和島で一人の老婦人が乗車してきて、わたしのすぐ横の席に座った。ワンマン運転だから、普通は後ろから乗車して前から下車するのだが、この人はホームのかなり前寄りで待っていたので、運転手が前扉から乗車させてあげたのである。すいているのだからもう少し離れて座ればいいのにと思っていたら、悪い予感通りこの方がわたしに話し掛けてきたのである。 わたしは話し掛けやすい雰囲気があるのだろうか。最初は無愛想に答えていたのだが、途中から諦めてお相手することにした。要するに、普段鉄道を利用したことがまったくなく、この日は初めての病院を訪ねて下宇和駅まで行かなければならないのだが、不安でたまらないということらしい。料金表示の駅名を見ると、下宇和は4つ目の駅のようだから、そのくらいならお話ししてもいいかなと思ったのである。 まあ、けっこう楽しくお話しさせていただいたと思う。と言っても、話していたのはほとんどこの方の方で、わたしはもっぱら聞き役だった。ご家庭の様子などが主だったが、話しはあちこち飛躍した。こちら出身の方だが、30過ぎまで大阪で生活したそうで、そう言えばどことなく「大阪のおばちゃん」という雰囲気があるなと思った。 「おばちゃん」が下車して行った下宇和駅というのは、畑などが見えるけっこう田舎の無人駅で、チラッと見せてくれた書き付けには確かにこの駅名が書かれていたが、ホントにここで大丈夫なのかと心配になった。ここは2面2線の交換可能駅になっていて、車内放送で2本の行き違いがあるというので外に出てみた。老婦人は踏切を渡った反対側のホームにいた女性に話し掛けていたから、病院への行き方は教えて貰ったのだろう。まあ、いろんなことがあるものだ。 この左寄りに写っている赤い服に帽子を被った女性である。 八幡浜駅でまた交換待ち停車があった。時間があったので外に出て来た。 宇和島を出てから、このあたりはずっと非電化単線なのだが、比較的海に近いルートをたどっているのにトンネルが多い。讃岐平野などを除けば、四国は基本的に山の多い地形で、海沿いに山が迫り出したようなところも多いようだった。 伊予大洲駅に入って行く。 ホームの駅名表示。 伊予大洲駅、10:18発車。 間もなく線路は2つのルートに分岐して行く。 内子駅に入って行く。2面3線の高架駅である。 エレベーターはあるがエスカレーターは設置されていない。長い階段を下りて、改札口を出る。 出口のところに「まち歩きマップ」が置いてあったので、かねてから興味のあった重要文化財・内子座に行って来ることにした。 その前に、内子駅・駅舎外観。 さて、駅前の信号のところで「マップ」を見ていたら、散歩中と覚しき男性が「どちらへ?」と声を掛けてくれた。「内子座」と言うと、「マップ」には載っていない最短ルートの行き方を丁寧に教えてくれた。言われた通りの細道をたどると、6、7分で「内子座楽屋」という表示のある建物の角に出た(右手から来た)。 入場料は大人400円。 わたしが着いた時、20人ぐらいの団体が出て行ったところで、残っていた2人連れも間もなく出て行ったので、わたしがいる間はずっと貸し切り状態で見て回ることができたのはラッキーだった。 一応の見学順路があって、花道から舞台に向かって入って行く。 舞台上手から下手を見る。 帰路は、ほんの少し遠回りになるが「まち歩きマップ」のルートを通って帰った。 帰路の途中にあった金比羅灯籠(常夜灯)。説明板に1831(天保2)年建立とあった。 20分ほど余して内子駅に戻って来た。駅前に灰皿があったので一本吸ってから、早めに高架のホームに上がった。さっきは単式の3番線ホームだったが、今度は島式の2番線ホームのようだ。ホームからの眺め。 11:51、1番線に特急・宇和海11号・宇和島行きがやって来て、15人ほどの乗客を降ろして出て行った。 伊予市駅で特急・宇和海13号・宇和島行きと行き違い。
by krmtdir90
| 2017-06-16 23:19
| 鉄道の旅
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