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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
by natsu
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高校演劇・埼玉県大会(2013)

 16・17の2日間、与野本町の彩の国さいたま芸術劇場に、高校演劇の埼玉県大会を観に行ってきた。全部で10校の舞台を見せていただき、終わった後はいつものように、幾人かの仲間と酒飲みながら、無責任な芝居談義を十分に楽しんだ。

 地区審査で推薦した2校は非常に健闘して、特に芸術総合が優秀校1席となり、関東大会に駒を進めたのは嬉しいことだった。これこそ芝居という意味では実に安定した舞台を作っていたし、こういう方向を評価するのであれば、これが最優秀であるべきだと思った。
 入間向陽は地区大会よりずっと成長した姿を見せてくれた。地区大会100校あまりの裾野のことを考えれば、ほとんどの学校が目指すべき、あるいは目指すことが可能な芝居の成果として、ぜひ優秀校に入れて欲しかったと思う。しかし、顧問の創作台本としては1位を意味する、創作台本奨励賞を取ったのは非常に良かったと思った。

 審査結果については、酒席では思う存分やり玉に挙げたが、まあいろいろな考え方があるのだろうとは思うし、言ったところで結果が変わるわけでもないのだから、ここではごく簡単に触れるだけにしておく。

 最優秀の秩父農工は、昨年も感じたことだが、題材の斬新さや大道具などのスタッフワークが一種の「目くらまし」になっていて、台本の構造としては矛盾も多く、素材の料理の仕方も上っ面をちょっとつついて見せただけという印象を受けた。
 特に今年は、われわれの年代になると全く歯が立たない世界を扱っていて、弱点を見抜きにくくなっているように思った。しかし、酒席で誰かが(生徒の言として)教えてくれたことだが、ああいうふうにネット上で匿名で好きなことをやっている連中というのは、どんなことがあってもその素性を明かしたりは絶対にしないというのだ。とすれば、いかにも現代の最先端を切り取ったかに見えたこの作品の、最も重要な設定が成立しないことになってしまうのではないか。県大会の審査員が「目くらまし」の前で、台本への冷静な評価が出来なかったというようなことはないと信じたいが。

 優秀賞2席の浦和南については、地区大会100校あまりの裾野のことを考えれば、こういう舞台は選ばないでほしかったと思った。
 AKBのファンに関する部分など、ウケ狙いの単なる風俗描写(時が経てば風化するだけ)に過ぎないし、そういう飾りを取り去ってしまうと、残った話というのは、何だかひどく痩せた、思いつきのレベルにとどまってしまっていると思った。暗転の連続なども含め、多くの学校が「なんだ、これでいいのか」と思ってしまうことが怖いと思う。それでなくても地区大会などで、本筋と関係ない客席への媚びが横行している現状を考えると、もっとオーソドックスな、やるべきことをきちんと丁寧にやっている学校を積極的に評価していく方向性を、ぜひとも大切にしてほしいと思ったのである。

 そういう意味で、今年最も成果を上げたのは星野の「…鐘つきカビ人間」だったと思う。
 星野の舞台は、コピスみよし高校演劇フェスで何度も見せてもらっており、この「カビ人間」も数年前コピスで上演した時、わたしは徹底してけなした記憶があるのである。今回の上演前、顧問のM先生がわたしに「わたし、相当しつこい性格なんです」と言っていたが、それは予想以上のものだった。よくここまで作り込んだと思った。
 率直なほめ言葉として聞いてほしいのだが、その他大勢の群衆を含めて、全員がちゃんと芝居をしていた。それは多少の凸凹はあるけれど、よく皆をここまで動けるようにしたと思った。だから、たくさんいる登場人物が、単なるこけおどしの人数ではなく、物語にぐっと厚みをつけ豊かにする働きをしていたと思う。

 星野はコピスで交流のある学校だから、例によって問題と感じる点も書いておく。
 まず、台本のカットについて。今回は入れ子になった枠の部分を残したが、これでは中途半端で、結果的に中の部分にもしわ寄せが行って説明不足になってしまったので、ここはやはり中の部分だけで勝負して、審査員も言っていたが、カビ人間とおさえの馴れ初めとか、村の置かれた状況の説明とかを、もっときちんと入れた方が良かったと思った。
 スタッフ面について。衣裳は素晴らしかった。しかし、全体が良くなったこともあって、カビ人間のインパクトがもう一つになってしまったことと、おさえの服だけがバツ(あれでは近所のお姉さんと変わらない)だったと思う。
 あと、大道具と照明はいつもと同じ。結局、星野はそうしたもので舞台全体の雰囲気を作る技術が、どうも習得できていないと思うのだ。今回のような作品では、これは決定的に惜しいことだったと思う。「目くらまし」はいらないが、道具を作る技術などはしっかりしているのだから、もっと全体イメージとしての設計が必要だと思った。

 入間向陽については飲みながらほとんど喋ってしまったので、改めてここに書くことはしない。しかし、彼らには「ポリエンヌ」よりも(「ポリエンヌ」が悪いということではない)、この作品で関東に行ってほしかった。この作品が作り上げた「普遍性」というものを、目先の斬新さなどに流されず、きちんと評価できるコンクールであってほしいと願わずにはいられなかった。
by krmtdir90 | 2013-11-20 16:29 | 高校演劇、その他の演劇 | Comments(10)
Commented at 2013-11-20 21:00
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yassall at 2013-11-20 21:13
時代とともに生き、時代とともに去っていくという演劇のあり方もあっていいと思ってきました。生きもの、という感じですか…。それを認めたとしても、1位3位についての評価はnatsuさんが正しいと思います。というより、よくぞことばにしてくれた、という思いです。時代に媚びるのと、時代に切り込むのとは違うはずなのですから。
Commented by at 2013-11-21 10:05
観劇お疲れ様でした。県大会の雰囲気の一部分ですがとても良く伝わりました。
なんと言いますか、それを良しとして選ぶ審査員もいて、そういう芝居が多く揃い、それを『上位大会に選ばれた良いモノ』と思って生徒は地区に戻り、そういう芝居の再生産が行われていくわけですから、なかなかの負のスパイラルかなと思います。ますます西部Aは陸の孤島のような存在になっていきますね。
僕の考えはnatsuさんより、もっと極端に別の方向かもしれませんが、派手さの中にも基本を大切にしていこうと改めて感じました。
Commented by natsu at 2013-11-21 16:18
yassallさんと智くんへ。
つまらないことに時間を取られて、返事が遅くなりました。
西部Aとコピスにはますますがんばってもらいたいものだと、思わないではいられませんでした。
それにしても、世の中にはいろんな人がいるものです。
Commented by mom at 2013-11-22 15:06
私の指導力不足で、ご期待に応えられず、とても心苦しいです。経験値の少ない1年生主体で作らなければならない状況を作っているのも顧問だし、でもそういう状況が生じたからこそ生まれた台本でもあり・・・。と言い訳してもしょうがなく、1年生であろうともっともっとしっかり育てて舞台に上げるべきだったと反省しています。
でも、評価していただけて嬉しくもあります。部員たちも喜ぶと思います。
Commented by mom at 2013-11-22 15:15
もう一言。
向陽の生徒は、星野には負けたと思ったようです。とても気に入っていました。ああいう芝居をやってみたいと思ったのだと思います。
一方例年だったらほとんどの1年生が圧倒される農工の芝居に関してはそれほど影響を受けなかったようです。意外にも思いましたが、そういう反応が納得できる作品だったとも思います。
Commented by natsu at 2013-11-22 20:27
「私の指導力不足」なんて、いつものmomさんらしくないじゃないですか。
わたしは、もっと良くなると思ってしまうと、ついそちらのウェイトが行ってしまう言い方をしてしまうのですが、向陽の1年生、あの時点ではあれで最良だと思うし、ぜひみんな続けていってほしいと願うばかりです。
この間のちょっとバカバカしい経過の中で、不意に実感されたことなのですが、生徒は顧問を選べない。このことの重さと言うんでしょうか、生徒は担任を選べない、生徒は教科担当を選べないなど、どう言い換えてもいいのですが、そのことを教員としてどう受け止めているか、という問題は大きいなと感じました。
でも、きちんとした意識でなくても、そのことはある程度意識しながら、わたしは教員生活を終われたのかな、と。
それにしても、星野に負けたと思った生徒たち、すごくいいじゃないですか。見どころあるじゃないですか。
生徒は審査員を選べない。だからこそわれわれが、様々な観点や評価があるんだということを、いろいろな場で発信していかないといけないと、強く思いましたよ。
地区審査でつまらん芝居を選んだKさんあたりを呼んで、またゆっくり飲みたいですね。
Commented by akkokka at 2013-11-24 22:40
いつも精一杯のうちの劇に、温かなコメントとアドバイスをありがとうございます。お芝居は勝ち負けではないと思っているのですが、拙いうちの劇を評価していただけたり、気に入っていただけたことは、
素直にとても嬉しいです。生徒にも励みになります。また、次も精一杯やりたいと思います。薦めていただいた土田峰人さんも、早速、調べてみました。ありがとうございました。
Commented by natsu at 2013-11-25 09:18
最初、誰からのコメントか判りませんでした。ごめんなさい。
でも、アドレスなどを調べて、なんだ、あの「しつこい人」からか、と。
コメント、ありがとう。がんばった結果が成果として表れて、ホントによかったと思っています。
これからも、しつこくがんばって下さい。
PS. 土田云々、意味不明なのですが……。
Commented by akkokka at 2013-11-25 19:00
アドレスを調べる手間を取らせてしまってすみません。
今度はきちんと名乗ってコメントします。
土田さんのことも、よく考えると別の方に教えていただきました。
いろいろまだ混乱しています。大変失礼しました。
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