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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
by natsu
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歌舞伎見物「勧進帳」

 12日(水)にまた歌舞伎見物に行ってしまったので、一応記録しておく。
 3月の夜の部は3本立て興行で(3本立てという言い方でいいのだろうか。昔の映画館では古い名画の3本立てというようなのがあったが、歌舞伎には歌舞伎の何か呼び方あるのだろうか。まあ、どうでもいいけど)、「加賀鳶」「勧進帳」「日本振袖始」と並んでいた。
 観たかったのは「勧進帳」。有名なものだし、一度くらい観ておかなければ話しにならないと(遅まきながら)思ったのである。

 ただ、始まってみるとこれは困った。セリフの意味がほとんど掴めないのである。聞こえてはくるのだが、耳から聞いてそれを意味のある言葉の連なりとして認識するのが非常に難しいと感じた。あらすじは一応読んでいたから、場面場面の状況やいま何が行われているのかは判るのだが、セリフとしてはさっぱり判らないという状態が続いた。
 わたしは昔、古文なんぞを偉そうに教えていたりしたのだが、あれは活字としてきちんと印刷されているのを読むから判るのであって、耳から聞くだけで意味を理解するというのは、たいして勉強していない者にはそう簡単なことではないのである。

 先月「白波五人男」を観た後で、歌舞伎の台本というのは手に入らないのだろうかとわたしが言ったのを覚えていて、妻が図書館から借りてきた白水社の「歌舞伎オン・ステージ」というシリーズの「勧進帳」があったから、後でちょっと読んでみたが、読めばそれほど難しいとは思わないが、聞くだけで把握するのは難しいと感じる語彙がけっこうあって、そこに敬語や漢語、仏教用語なども絡んでくるから、これは一度くらい観ただけでは無理だろうと思った。
 江戸庶民の生活を描いた「加賀鳶」などはそれほど抵抗なく聞き取れるのだが、義経主従となるとやはりなかなか難しいものである。また、弁慶・富樫の仏教問答など、活字で読んでも意味がよく判らない言葉などもあって、脚注を一生懸命追いかけなければならない始末だったのである。

 まあ、歌舞伎というのはセリフを逐一理解できなくても、その場の雰囲気やセリフまわし、役者の動きや見得といった様々な見せ場を堪能すればいいのかもしれない。そういうものは確かに観ていて面白いし、なるほどなるほどというようなことが結構あったと思う。
 あとは役者の名前を覚えて、その得意芸を楽しむということも必要なのだろう。そのためには妻のように、毎月のように通うことになってしまうのかもしれないが、わたしはそこまでやろうとはなかなか思えないのである。

 ただ今回、武蔵坊弁慶を演じた中村吉右衛門は、どこかに5月で70歳になると書いてあったが、動きもセリフまわしも(意味は取れなかったが)終始張りがあって力強く、確かに見事なものだと感心した。
 あと、「日本振袖始」で素盞嗚尊(すさのおのみこと)をやった中村勘九郎も、まだ30をちょっと過ぎたくらいのようだが、動きにキレがあって思わず引き込まれてしまった。伝統芸の中での若さというようなものを、全身で表現していたと思った。

 今回はカメラは持って行かなかったので、写真はありません。
by krmtdir90 | 2014-03-15 20:33 | 高校演劇、その他 | Comments(3)
Commented by at 2014-03-15 20:53 x
歌舞伎はなかなか縁が無いので、吉右衛門の弁慶を観られるなんて羨ましい限りです。吉右衛門の祖父の7代目幸四郎は「勧進帳」を人気演目にした立役者にして弁慶の名手で、吉右衛門と九代目幸四郎の弁慶も祖父譲りとの話。是非、観たい演目の一つです。
ただ、確かに歌舞伎は役者を観る世界ですから、natsuさん向きではないかも知れませんね(^^;;
Commented by natsu at 2014-03-15 21:34 x
縁がないと言いながら、けっこう詳しいじゃないですか。それとも、このくらいは歌舞伎を見に行くなら常識なのかな。

うーむ、わたし向きではないか。そうかもしれないね。続けて観たら、なんか飽きてしまいそうな気もする。
役者を観るという点では、歌舞伎は宝塚と似ているところがあるのかもしれないね。
Commented by at 2014-03-15 22:59 x
九代目幸四郎は僕の中ではミュージカル俳優なので、ちょっと詳しいだけです(^^;

歌舞伎は会話で物語が立ち上がってくるというよりも、役者の説得力で物語が進んでいく面が強いので、それに伴って説明科白も多いし、natsuさんの好みではないかなと思ったのです。

歌舞伎や宝塚は似てますね。歌舞伎のファンも宝塚のファンも舞台上の芝居だけでなくて、役者の背景込みで楽しんでいる人が多いと思うので。
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