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*読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。
朝の徳島駅前。快晴である。ただ、きょうはこれから天気は下り坂となり、夜には雨が降る可能性が高いという。まあ、天気ばかりはどうにもならないが、とにかく今のところはいい天気なのだから文句はない。 きょうはまず、荷物をコインロッカーに預けて、鳴門線を往復する。鳴門線は、高徳線・池谷(いけのたに)駅から分岐して鳴門駅に至る、8.5キロの短い路線である。全線非電化単線、多くの列車が徳島駅発着となっている。 今回、往きは徳島発8:26の高徳線・高松行きに乗車し、8:40池谷駅で下車して、8:43池谷始発の鳴門行きに乗り継ぐという計画である。分岐駅だから、往きも帰りも直通では面白くないと思ったのである。乗り換え時間が3分というのはいかにも短いが、JR四国のダイヤは総じて接続が極めていいので仕方がない。 さて、スタートの8:26発・高松行き1200形気動車は、完全な逆光になってしまってうまく撮れていない。したがって、始まりは池谷(いけのたに)駅である。 単線だった高徳線の線路が、池谷駅の手前で4本に分岐していく。 8:40池谷駅下車。跨線橋を渡っている時に、待っていた徳島行きキハ40(だと思う)が発車して行った。 池谷・鳴門間の途中駅は5つ、特に印象に残る駅はなかった。乗客もけっこういたし、あまり積極的な気分にならなかったということもある。 8:59、鳴門駅着。1面2線の終着駅である。車止めの側に構内踏切があり、改札へ。 次の徳島行きは10:01発で、まだ1時間近くある。別に鳴門を観光するつもりは全くないから、駅の周囲を散歩したりして待つことにする。 まず、駅舎の外観。 一つ前、駅舎外観の写真の左端に、駅構内を跨ぐ連絡橋(歩道橋)があるので、それにも上ってみることにする(とりあえず、初めてのところではなぜか高いところに上ってみたくなるのだ)。 待合所のイスで時刻表を見ながら、次の10:01発は9:51着の列車が折り返すことを確かめた。時間を見ながら、再びさっきの連絡橋の上へ。 で、やって来た1200形単行が、 さて、帰りの徳島行きは、池谷駅で4分の交換待ち停車をした。ホームから駅舎の姿を写すことが出来たが、跨線橋をぐるっと回って外に出て来る勇気はなかった。 10:42、徳島駅に帰って来た。 コインロッカーから荷物を出してきて、きょうはこのあと徳島線で阿波池田、さらに土讃線で高知まで行く予定である。 で、これが11:01徳島発、徳島線・穴吹(あなぶき)行き。1550形気動車、単行。 JR四国は、この徳島線にもよしの川ブルーラインという愛称を与えている。いかにも吉野川の流れが車窓に楽しめそうな命名ではないか。ところが、これがまた全くの期待外れであったことを、最初に声を大にして言っておかなければならない。 ほとんどの区間、吉野川なんて影も形もないのである(少なくとも、穴吹駅までの区間では全く見えない)。見える区間も最後の方にわずかだけあるが、これだけで全線に期待を持たせるような命名はやめた方がいいと思う。牟岐線もそうだったが、JR四国、ちょっと困ったものである。 さて、ということで途中駅。 まず牛島(うしのしま)えき。見事な桜の木である。 12:07、終点・穴吹(あなぶき)駅に到着。 ガイドブックによれば、ここは吉野川を隔てて対岸に脇町という観光ポイントがあり、そこへの最寄り駅なのである。脇町は平成の大合併で、駅のある穴吹町などとともに徳島県美馬(みま)市の一部となったが、もともと吉野川流域の城下町として栄え、古い町並みが残る町として見どころも多い所らしいのだ。 歩いて行くのは難しそうなので、タクシーでとりあえず、一番興味を惹かれた脇町劇場・オデオン座に行ってもらうことにした。 昭和9(1934)年に芝居小屋として建てられ、戦後は映画館として地域に根付いていたが、平成7(1995)年に老朽化のため閉館、取り壊しが決まっていたところに、山田洋次監督が映画「虹をつかむ男」(1996)のロケ地としてこの小屋を選んだことから、一躍脚光を浴びて、町指定文化財として改修され、古くからの劇場として一般公開されるとともに、貸し小屋としても生き延びることになったのだという。 さて、このオデオン座の並びに良さそうな蕎麦屋があったので、この日の昼食は蕎麦をいただくことにした。 オデオン座や蕎麦屋のある通り(左側)の前には小さな川が流れていて、橋を渡って右手の方に行くと、昔からの古い町並みが残っているらしい。川はこのちょっと先で、正面を流れる吉野川に注いでいる。 で、古い町並み。 吉野川の方に出てみることにした。川に沿って県道が走っていて、そちらの方からさっきの川を見るとこんな感じ。右側がオデオン座、左の方が古い町並みに通じている。 吉野川の土手に上がった。 これもぜひ見たかったもの。脇町潜水橋(せんすいきょう)。 こちらは反対方向(下流方向)。向こう岸の奥に穴吹駅があって、さっき乗ってきたタクシーは左手に遠く見えている橋を渡って来たと思う。 県道沿いの、脇町に入って行く角にショッピングセンターがあり、さっきの運転手さんはそこに行けばタクシーがいるはずだと言っていた。行ってみたがなかなか来ないので、結局さっきくれたカードの番号に電話をして、うだつタクシー(そういう名前なのだ)に来てもらった。 再び穴吹駅。さっき着いた時は、駅前に1台しか停まっていなかったタクシーを確保することを優先したから、駅舎の外観は撮っていなかった。で、ここで落ち着いて撮影。なかなかしっかりした、いい駅舎である。 14:32発、阿波池田行き。 なお、この最後の区間では何回か車窓に吉野川を見ることができた。よしの川ブルーラインと名付けたJR四国の名誉のために、どうということもない1枚だが載せておくことにする。
by krmtdir90
| 2014-04-13 18:42
| 鉄道の旅
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