18→81 |
by natsu 最新の記事
最新のコメント
記事ランキング
|
*読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。
JR宮古駅。三陸鉄道宮古駅はこの右側になる。 これから山田線の宮古・盛岡間に乗車する。 山田線というは本来、盛岡からこの宮古を経由して釜石までを言うのだが、三陸海岸沿いを行く宮古・釜石間は東日本大震災のあと不通になったままで、BRT転換を提案して線路を復旧させる気のないJRに対して、地元はあくまで鉄道としての復旧を主張して合意に至らない状況が続いた。 ただここに来て、JRは線路を復旧させた上でこの区間の経営を三陸鉄道に移管する案を提示している。三陸鉄道としては、北リアス線と南リアス線の間がつながって、路線全体を一体化した運営が可能になるので悪い話ではないのだが、会社自体が赤字の続く第三セクターであるため、地元自治体などの負担がさらに増大することになってしまうのである。 根底にあるのは、鉄道会社でありながら鉄道そのものを大切なものと思っていない、儲け第一というJRの経営体質にあるのは明らかである。JRは地方の赤字ローカル線を切り捨て対象としか考えておらず、こうした災害をいいきっかけにして復旧をズルズル先延ばしにし、周辺自治体などが諦めるのを待って廃線にしてしまうというシナリオなのである。 いまの状況では、悔しいけれど三陸鉄道として復活させるしか道はないように思える。井上ひさしが有名にした吉里吉里(きりきり)駅など、あくまで鉄道旅で行ってみたいところなのである。 さて、改札を入ると、向かいの島式ホームの方に14:45発の山田線・茂市行きが停まっていた。オリジナルカラーのキハ110、単行である。 15:06、終点・茂市(もいち)駅に到着。 反対方向を見てみる。 こちらのホームから出て、草むらの中に消えているように見える線路が岩泉線の線路である。もう少し寄ってみる。 改札を出ると、窓口の横に「岩泉線の足跡」というささやかな掲示があった。 70分後にやって来る盛岡行きをただ待っているのも退屈なので、少し待てば来る宮古行きで一旦戻ることにした。 跨線橋を渡って島式ホームの方へ。 15:33発の宮古行きがやって来た。ごく普通のキハ110単行だが、これは快速リアスというもので、茂市を出ると宮古までノンストップなのである。 宮古の一つ手前、ちゃんとした駅舎があった千徳(せんとく)駅。さっきチェックしておいたのだが、停車しないのでシャッターのタイミングが難しかった。 宮古駅に入って行く。 こちらの快速リアスは、どうやら島式ホームの外側(右側)に入って行くようだ。次の盛岡行きは、この車輌が折り返すのではなく、すでに停車している左のキハ110がそれであるらしい。これが15:50着で、あれが4分後に発車だから、急いで跨線橋を渡らなければならない。やれやれ。 宮古駅15:54発の盛岡行きもやはり単行で、やはり混んでいた。最初はわたしも立っていたが、途中で(どこの駅だったかは忘れた)ロングシートの方に座ることができた。しかし、乗客の変動は最初のうちだけで、多くの乗客がずっと最後まで乗り続けて行くようだった。 考えてみると、盛岡・宮古間を通して運行する列車は上下とも一日4本しかないのだから、どの列車もそれなりの乗客がいるということなのだろう。 この日はけっこう盛り沢山な行程で、少々疲れてしまった(昼ビールも飲んでしまった)のと、何より乗客が多くて気軽に動き回る感じにはなれなかったので、写真は少ない。 茂市駅を過ぎて、次第に人家も疎らになり、列車は北上山地の山奥に入って行く。カメラが記録した撮影時刻から推定して、これは川内(かわうち)駅と平津戸(ひらつと)駅の間あたりではないかと思う。 次の松草(まつくさ)駅で、カメラを持ったテツらしき若者が下車して行った。後部の窓から狙ってみたが、ぶれてしまってうまく写せなかった。すでに5時を回っていて、あたりは少し薄暗くなっているのだ。 17:20(カメラのデジタル記録による)、列車は区界(くざかい)駅に入って行く。ここで列車の行き違いが行われるのである。停車時間は5分。 相対式ホーム2面2線、構内踏切でつながっている。 停車すると同時にわたしが下車して周囲をウロウロし始めたので、続くようにけっこう人が降りてきた。これが楽しいんだよね。 急いで改札の外に出てきた。この木造駅舎は、昭和3(1928)年の開業当初からのものらしい。 下り・宮古行きの列車がやって来た。駅員さんが出て、信号取扱業務に従事している。一日に何回この業務があるのだろうか。 次の浅岸(あさぎし)駅は、秘境駅ランキングで上位(2012年版で10位、2014年版で7位)の駅だと知っていたので、運転席の横に行って見ていたら、ホームにカメラを構えたテツの青年がいた。シャッターを切ったがやはりぶれてしまった。 時刻は5時半を回っている。次の大志田(おおしだ)駅も上位の秘境駅(12年版で8位、14年版で6位)だったが、この列車は通過してしまうので(停車する列車は1日に上り2本、下り1本しかない)、ぶれずに撮影できる自信もなかったし、立っていくのはあきらめた。ただ、気にはしていたのだが、結局どこで通過したのか判らなかった。 18:06、列車は盛岡駅に到着した。 終わりの写真が他にないので、昨日とほとんど同じだが(写した場所も時間も)、夕暮れ時の盛岡駅もう一度(宿泊地を変えないと、このあたりが難しい)。
by krmtdir90
| 2014-09-08 17:58
| 鉄道の旅
|
Comments(2)
|
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 08月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 画像一覧
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
外部リンク
ファン
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||