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天竜浜名湖鉄道、通称・天浜線は、前から乗りに行きたいと思っていた路線の一つである。だが、どうも通り一遍の乗車ではもったいない印象があって、それなりの手間を掛けて乗らなければと、何となく後回しになっていたのである。ようやく春らしい天気が続きそうになってきたので、先日やっと1泊2日の日程で乗りに行ってきた。
1日目。新横浜7:16発、東海道新幹線・こだま633号。700系と呼ばれる車体である。 新幹線とはいえ、各駅停車というのは停車のたびに4、5分の待ち時間があり、後から来るのぞみやひかりに次々に追い抜かれるのである。それでも、在来線に特急を走らせるより時間としてはたぶん速いのだろうが、在来線の特急に乗って各駅停車を追い抜いて行く方が、何となくスッキリして速い気分になれそうな気がした。 8:48、掛川駅着。新幹線の掛川駅はこだましか停まらない駅である。 天竜浜名湖鉄道はJR1番線ホームにも改札口を持っているようだが、基本的には別駅舎・別改札である。上の写真の右手に天浜線掛川駅という、縦の構図でないと撮影しようのない特徴的な駅舎が建っていた。 なお、このフリーきっぷは中央で上下二つ折りにするようになっており、内側(裏面)に日付が捺印されていて、乗降の際はそちらを提示するのである。 さて、計画では9:14発に乗るつもりだったが、頭端式のホームを見ると、一台前の8:58発が2番線からいまにも発車するところだった。 急いで乗り込んだ勢いで、そのまま何となく運転席横の「かぶりつき」に立ってしまった。この車輌は窓は開かないがガラス面積は広く、特に前後の見通しは最高だったので、特に決めていたわけではないが、なりゆきでこのあとの乗り方が決まってしまったのである。 天浜線は最初のうち東海道本線と並走する。高架上を新幹線が通過して行く。 特に決めていたわけではないが、つい最初の停車駅を写してしまった。掛川市役所前駅。市役所は左手にあった。 天浜線は、旧国鉄時代は二俣線と言われていたようだ。分割民営化によって切り捨てられ、新たに設立された天竜浜名湖鉄道という会社で再出発したらしい。第三セクター路線である。 近年その営業戦略の一環として、古くからの駅舎やプラットホーム、橋梁など鉄道施設36件を国の登録有形文化財に一括登録し、これをアピールして積極的に乗客を呼び込もうとしているらしい。いろいろ調べてみると、鉄道ファンとして天浜線に乗りに行く以上、これはやはりできるだけ訪ねてみなければいけないと思ったのである。 で、次の駅がその最初の駅ということになる。 桜木(さくらぎ)駅に入って行く。掛川駅を出て最初の列車交換(行き違い)可能駅である。 こぢんまりとした、いい雰囲気の木造駅舎である。 駅舎外観。1935(昭和10)年の開業当初からの駅舎のようだ。 上り(掛川方面)ホームと、 今度は列車交換が行われるようだ。先に9:21発・掛川行きがやって来た。 下り9:21発・宮口行きもやって来た。これに乗車する。 また3つ目の駅で降りるから座るまでもないかと思い、また「かぶりつき」に立ってしまった。天気がいいと気持ちまで積極的になってくるのである。 いこいの広場駅。 次の原谷(はらのや)駅が2番目の下車駅である。 構内踏切を渡って駅舎の方へ。 ここも無人駅だから、こういうかたちで駅舎が活用されるのは悪いことではないと思ったが、有形文化財に登録しておきながら、その駅舎をあまり改変するのもどうなのだろうという思いもあった。たぶん、こうして活用される方が、放置されて朽ちていくのをただ待つよりも絶対いいに決まっているのだが、古い駅舎ファンとしては複雑な気持ちがあったのも事実である。 なお、上の写真の右上の所に姫乃という駅名板が掛かっているが、これは2004(平成16)年にフジテレビで放映された「ウオーターボーイズ2」というTVドラマで、主人公たちが通学に利用する姫乃駅という設定でこの駅がロケに使われた記念であるらしい。地方のローカル線の小駅にとって、こういうことはいつまでも忘れられない出来事なのだろう。 まあそれはそれとしても、ここもやはりいろいろ飾り過ぎだろうと思った。難しいところだとは思うけれど。 さて、駅舎外観。早くもこいのぼりが泳いでいる。 写真中央の花のところに、登録有形文化財であることを示す標柱が立っていた。この形式の標柱は登録された駅には全部立てられていて、具体的な説明も付いているので、非常に判りやすいと思った。こういうのならいいんだけどね。 この駅の標柱を代表として、アップで載せておく。 時間があると、ついいろいろ撮りたくなってくる。こんな構図がいいではないかなどと、一人で悦に入っている。こういう時間の楽しさは他に代え難い。 10:09発、下り・新所原(しんじょはら)行きがやって来た。 また「かぶりつき」に立ってしまう。 小さな鉄橋を渡った。 原田駅。筑豊本線の方は原田(はるだ)駅だったが、こちらは普通に原田(はらだ)駅である。 3つ目の下車駅・遠州森(えんしゅうもり)駅に入って行く。単式ホームと島式ホームの2面3線で、交換可能駅になっている。
by krmtdir90
| 2015-04-28 13:46
| 鉄道の旅
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