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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
by natsu
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車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)

 *読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。

 国道231号線は留萌と札幌を日本海沿いのルートで結んでいるが、全線が開通したのは1981(昭和56)年11月のことである。そして、映画「駅 STATION」が公開されたのが、奇しくもこれと同じ1981年11月のことだった。
 映画は1968年の短いエピソード(直子)の後、主に1976年(すず子)から1979年(桐子)までの出来事を描いている。この中で、高倉健演じる三上刑事が故郷の雄冬(おふゆ)に帰るシーンがあるのだが、まだ道路の通じていなかった雄冬へは、増毛から出る小さな連絡船を利用していたのが印象的だった。暑寒別岳の山塊がそのまま海に迫り出したような雄冬岬の周辺は、断崖絶壁の連続でずっと陸の孤島のままだったのである。

 実際に走ってみると、断崖の縁にトンネルなども連続し、荒々しい自然に阻まれた難工事だったことが想像された。いまも途中に工事区間などが何箇所かあって、開通後も落石や崩落、冬場の雪崩などで通行止めになることも多かったようだ。
 雄冬には小さな集落が崖下に一列に並んでいたが、港の方はけっこう広く整備されていた。
車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)_e0320083_11425466.jpg
車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)_e0320083_11432155.jpg
 山側の高いところに展望台が出来ているようだったが、行かなかった。国道沿いにかなり立派な滝が見えて、脇に駐車帯も整備されているところもあったが、ちょうど工事規制区間の手前で入りにくかったこともあり、これも通過してしまった。
 道路沿いには眺めの素晴らしいところもたくさんあったが、車の停められるところはほとんどなく、運転しているわけだから、写真も一枚もないのである。

 断崖を縫って行く厳しい区間をようやく抜け、風景に広がりが出てきた石狩市厚田というあたりで、国道沿いに夕日の丘パーキングというのがあったので、入って小休止した。すぐ下が、狭いながら海水浴場になっていた。
車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)_e0320083_1144437.jpg
 北海道はすっかり夏になってしまった感じだった。

 小樽の町並みに入ったのは午後2時半ぐらいだったと思う。最後に、小樽でどうしても行きたいところがあったのである。
 フェリー乗り場を通り過ぎ、小樽運河の前も通過する。晴天の日曜日なので、運河や周辺の観光スポットは想像以上の人でごった返していた。こんなに人が出るのかと、少し驚いた。

 中心市街地を抜けたあたりに小樽市総合博物館があった。名前に「鉄道」の文字が入っていないので見落としていたのだが、行ってみると想像していた以上に充実した施設で、恐らく日本でも有数の鉄道博物館なのではないかと思った(まあ、大宮の鉄博にもまだ行ったことがないので、本当は比較などはできないのだが)。
 建物がちょうど逆光になってうまく写せていないので、建物の中のきっぷ売り場と改札口から。
車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)_e0320083_1145013.jpg
 料金は夏期400円、冬期300円となっているところが北海道らしい。入館券は硬券のきっぷだった。ただ、どうせやるなら鋏を入れるところまでやってほしかった。
車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)_e0320083_11453419.jpg
 因みに、中学生以下は無料で、1000円の年間パスポートというのもあるようだった。小樽に住んでいたら絶対買うだろう。小樽市民がうらやましいと思った。

 館内に入ると、いきなり蒸気機関車「しづか」号というのが展示されている。
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 1880(明治13)年に北海道で最初に走った「義経」「弁慶」などと同型の、7100形というアメリカ・ポーター社製の蒸気機関車で、1885(明治18)年以降、道内で実際に運用され、のちに廃車になっていたものを修理復元したものらしい。
車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)_e0320083_11465031.jpg
 運転台にも自由に入れるようになっているから、親子連れなどが楽しげに出入りしていた。内部もきれいに修復されていて、よく駅前などに「保存」と称して放置されているものとは比べものにならないのである。
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 すぐ後ろには、これもきれいに修復された豪華な客車が展示されていた。
車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)_e0320083_1148166.jpg
 アメリカから輸入された客車を手本に、1892(明治25)年に初めて北海道で製造された一等客車・い1号だという。
 これも内部を見ることができ、実際にソファに腰掛けることもできるのである。
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 館内にあったのはこれだけだが、この博物館の見どころ(見せ場)は何と言っても屋外であろう。広い敷地いっぱいに、とても見切れないほどのバラエティーに富んだ展示車輌が並んでいた。
 車輌だけではない。ここは元々、北海道の鉄道発祥の地と言われる旧手宮(てみや)駅の構内だった場所で、手宮駅時代の鉄道施設の一部が残されているのである。これらは国の重要文化財に指定されているらしい。

 見事な煉瓦造りの機関車庫と転車台。
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 まず左が機関車庫一号。
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 1908(明治41)年ごろに作られたもので、右側の2口が当時から残る部分、手前の扉が閉じている3口は復元された部分のようだ。
 右にあるのが機関車庫三号。
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 1885(明治18)年に作られたもので、現存していたけれど老朽化が著しかったため、最近全面的な保存修理工事を行い、最も設備が整っていた明治30年代末の姿に甦らせたものだという。
 転車台。
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 あとで実際に動かすところを見ることができた。
 この写真で、転車台の右奥に置かれている黒い無骨な車輌はラッセル車である。
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 複線用ラッセル車キ550形というもので、雪を片側に掻き分けられるようになっている。というようなことは、実は帰ってから確認できたことで、現場ではいろんなものに目移りがしてしまって、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、とにかくせわしなく見て回るのに精一杯だったのである。
 このラッセル車は実はこんなふうに2台並んでいたのであって、
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 右側のものが雪を両側に掻き分ける単線用ラッセル車だったのだ。ゆっくり余裕を持って見ていけば、なるほどと理解できるような展示をしてあったのだが、機関車庫や転車台の方に興味が行ってしまって、しっかり確認する間もなくそちらに移ってしまったのである。

 機関車庫の中を順番に見て行くと、そこにもすごいものがいっぱい並んでいて、もう困ってしまってお手上げ状態になってしまった。
 機関車庫三号、一番右から。
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 1956(昭和31)年に作られたキハ03形というもので、ディーゼルエンジンを始めほとんどすべてバスの部品を使って作られた、いわゆるレールバスの先駆けとなった車輌のようだ。北海道で走ったものだから、寒さ対策は施されていたと書かれていたが、評判は芳しくなかったようだ。前からしか見られなかったのが残念だった。
 真ん中の口は空で、左側の口には蒸気機関車。
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 これが何と、1895(明治28)年に北海道で作られた国産2番目の蒸気機関車で、同年の日清戦争勝利を祝って「大勝(たいしょう)号」と名付けられたものらしい。現存する国産蒸気機関車としては最古のものだという。こんな大変なものがこんなあっさりと置いてあるのが驚きである。
 これは横の方に入って行けるようになっていて、
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 運転台にも入れるようになっていたが、何か気持ちが焦っていて見ないで出て来てしまった。
 一つ一つゆっくり見始めたら、とても全部は回り切れそうになかった。後から考えると、それでもいいと考えた方が良かったような気もするが、その時はそういう気分にはなれなかったのである。

 機関車庫三号と一号の間には、昔は当然二号が建っていたようだが、現在はなくなって野外に2台の大きな車輌が置かれていた。これらはいずれもジョルダン車と呼ばれる除雪車の一種らしい。
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 現場には説明がなかったので帰ってから調べてみると、除雪用の翼を左右に大きく広げて、操車場などの幅広い範囲を除雪するのに用いられたもののようだ。雪の抵抗を大きく受けるため、深い雪の時は使えないとあった。いろいろな除雪車があるのである。
 右側の1台のアップがこれ。側面に大きな羽根が付いているのが判る。
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 機関車庫一号の、扉が開いた右の2口には、マックレー車と、
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 ロータリー車が収まっていた。
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 前に名寄市の北国博物館で見た「排雪列車・キマロキ編成」の「マ」と「ロ」である。

 ところで、わたしはいま館内の売店で帰りがけに買った博物館の公式ガイドブック(800円)を見ながらこの文章を書いているのだが、
車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)_e0320083_11591916.jpg
 後から確認すると、もっと丁寧に見てくれば良かったということばかり出て来て反省しているのである(いつも行き当たりばったりで出かけて行くからこういうことになるのだが)。この機関車庫の周囲にも、当時からの貯水槽や危険品庫などがまだ残っていたことを知って、気付かなかったことが(仕方がないのだが)残念でならないのである。

 まあ、それはそれとして、この機関車庫の左手の方にさっきから気になっていた駅のホームのようなところがあって、小さな蒸気機関車が小さな客車を3輌つないで停まっているのである。
車で北海道⑮小樽市総合博物館(2015.7.12)_e0320083_120068.jpg
 あたりに家族連れの小さな子どもたちが集まって来ていて、やって来た順に後ろの客車に乗り込んでいる。行ってみると小さな時刻表が出ていて、
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 このあと、この「列車」の本日最後の運転が行われるらしいのだ。館内の放送なども「皆さんお集まりください」と呼びかけていて、館内にいた子どもたち(とその親たち)はみんなこれに乗車するようだった。
 わたしは恥ずかしいから、何となく周囲に展示された他の車輌(1966年製造のDD13と73年製造のDD16)などを撮影して、
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 発車間際に「列車」のところに戻り、
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 この一番後ろのオープンタイプの客車に乗車させてもらった(もちろん年齢は関係なく誰でも乗っていいのです)。男の子を連れた父親が席を詰めてくれて、外側を向いているベンチ型の座席に座ることができた。童心だか何だか判らないが、奇妙な気分である。

 この蒸気機関車アイアンホース号は、1909(明治42)年にアメリカのポーター社で製造されたもので、長らく中米グアテマラでバナナやパイナップルの輸送に使われた後、今度はアメリカのテーマパークなどでこれも長らく走った後、1996(平成8)年からこの小樽に移って運行を開始したのだという。
 運行と言ってもたかだか200メートル足らず、時間にして数分のことなのだが、これの素晴らしいところはこの後にあったのである。

 往復運行をしてくれるのだ。この意味が判るだろうか(鉄道ファンならみんな判るよね)。線路が円を描いて一周するというのではない。直線の線路を往復するのである。こんなところは日本中どこにもないのではないか。
 乗客は一旦、客車からこちらのホームに降りる。線路に先にはちゃんと(これも本物の)転車台が付いているのだ。機関車が切り離され、ゆっくり転車台に乗っていく。
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 中央に停止すると転車台が回り出す。
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 天竜二俣駅のような(あれももちろん楽しかったけれど)ちょっとだけ動かすというのではない。ほぼ180度転回して転車台本来の役割を見せてくれるのである。
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 転車台は本線の横の側線に接続し、機関車はその側線に入って行く。
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 このあと機関車は側線の先の方に走って行き、少しして再び本線に戻ってバックで進入して来るのである。
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 客車との接続が行われ(来た時とは逆に、後尾だった客車と接続されることになる)、
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 また乗客を乗せて、最初の駅に向かって発車して行く。
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 つまり、むかし日本中の大きな駅ではどこでも行われていた機関車の方向転換と付け替え作業を、すべてそのまま行って見せてくれるのである。こんなすごいところがあったとは驚きだった。

 わたしは復路には乗車せず、沿線でアイアンホース号の勇姿を撮影した。だが、ここから先は写真がない。急に思い立って、初めて操作する(このカメラで)動画で撮ってみたのである。だが、どうやら動画はブログには載せられないらしい。
 あとで見てみたら、初めてにしてはまあそれなりに撮れていたと思う。いまはこんなコンパクトカメラでもこういうことが出来てしまうのだと、いまさらながらに驚いたのである(むかし、重いビデオカメラを担いで撮影したベータや8ミリビデオ時代は何だったのだろうか)。

 動画撮影を終えて、線路に沿ってぶらぶら戻って行った。途中にこんな石碑が建っていた。
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 ここが北海道の鉄道発祥の地となった旧手宮駅のゼロキロポスト(説明板ではゼロマイルポイントとなっていた)だったらしい。
 だが、実はこんなところでのんびりしていてはいけなかったのである。アイアンホース号にはまだ続きがあったのだった。

 最初の駅に戻ったアイアンホース号は、乗客を降ろしたあと切り離され、さっきの機関車庫の前にあった転車台に載せられていたのである。慌てて見に行くと、転車台は少しだけ角度を変え、さっきの機関車庫一号の一番左の口にアイアンホース号を入庫させているところだった。
 再び動画で撮影したから写真はない。しかし、こんな場面まできっちり見せてもらえるとは思ってもいなかった。充実感と満足感でいっぱいになった。

 家族連れはアイアンホース号乗車を最後に、ほとんど家路についたようだ。あたりはすっかり閑散としてしまった。だが、わたしはまだたくさん残っている展示車輌を、時間を気にしながら急ぎ足で見て回った。時間は全然足りなかった。
 次の2輌は、いずれも1968(昭和43)年製造のディーゼル機関車、DE10と、
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 DD51。
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 車輌形式につけられた1つ目のアルファベットDは動力方式・ディーゼルを表し、2つ目のアルファベットDやEは動軸の数を表しているらしい。Dは4軸、Eは5軸である。
 これらの機関車はうしろに様々な種類の貨車や客車を従えているのだが、とても一つ一つ見ている時間はなかった。ただ、このDD51の後方に黄色く小さく写っている車輌、これは小さいどころか非常に大きなものだったので、足を止めて見てしまった。
 手前の白く塗られた貨車が長物車と呼ばれるチキ6000形、後方の黄色い車輌がソ34形という操重車(クレーン車)だという。
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 クレーンの部分を長物車が受け止めるかたちになり、この2輌は常に一体となって使われていたらしい。
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 旅のあちこちで出会った板張りの短いホームで、この車輌の通過にもし遭遇してしまったら、ちょっと想像できないくらい怖い感じなのではあるまいか。とにかく凄い重量感だと思った。
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 最後尾には車掌車(緩急車)が接続されていた。
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 なお、帰ってから公式ガイドブックを読んでみると、DD51とチキ6000の間に連結されていた2輌の車輌は、客車のように見えたので通り過ぎてしまったのだが、実は宗谷本線・豊富駅前に保存されていたのと同じ救援車だったことが書かれていた。ここに展示された編成は、実際に列車転覆事故などの際に出動した救援列車の編成を再現したものだったことが判ったのである。
 うーん、そうだったのか。もっとしっかり見てくればよかったと、また思わずにはいられなかった。

 まだまだいろいろあったのだが、最後は泣く泣く切り上げるしかなかった。ここにいたのは2時間ぐらいだったと思う。最低でも半日は必要で、一気に見るのは疲れるから、何回かに分けて見られればそれがベストだろうと思った。
 博物館の外観(日が陰って、帰りに写したのはまあまあなので載せておく)。
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 小樽港のフェリーターミナルは、小樽市街・小樽運河などを挟んで、総合博物館とは反対の方角になる。着いたのは午後5時を回っていたと思う。
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 一旦、仮の駐車場に入れるかたちになり、少しして乗船に向けての整列駐車になった。車を整列させてから、ターミナル2階のレストランに行って夕食(あんかけ焼きそば850円)にした。ビールはまだ飲めない。
 食後の一服をして、埠頭の方を少し歩いて、
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 午後6時半から乗船になった。船は往路と同じ「らいらっく」だった。
 午後7時30分、らいらっくは小樽港を離れた。たくさんのカモメが船の周囲を舞っていた。
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 7月13日(月)、午前5時45分撮影。
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 新潟港到着は午後3時30分だった。新潟市内を走る時、車に表示される外気温は38度Cの猛暑を示していた。
 家に帰って車のメーターを確認。総走行距離は1934キロ、新潟までの距離(往復で約670キロ)を引くと、北海道で走った距離は約1260キロだった。案外少なかったなと思った。

 今回の旅日記、まとめるのにずいぶん時間がかかってしまいましたが、これでおしまいです。読んでくださった方、ありがとうございました。
by krmtdir90 | 2015-07-30 12:18 | 鉄道の旅 | Comments(2)
Commented by Mh at 2015-07-31 00:11 x
お疲れ様でした。楽しみ読ませていただきました。
実は僕も小樽の博物館行きます(笑)。Googleのストリートビューでも、館内くまなく見る事ができるのでおすすめです。
Commented by natsu at 2015-07-31 10:17 x
最後まで読んでくれてありがとう。
小樽の博物館に行くのはGOOD!ですよ。わたしが見逃したところも楽しんで来てください。
ストリートビューって、ホントにどこでも見られるんだねえ。
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