18→81 |
by natsu 最新の記事
最新のコメント
記事ランキング
|
*読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。
添乗員作製の時刻表と地球の歩き方所収の途中駅一覧には、ウラン・ウデ駅を出て次の短時間停車駅・ムィソーヴァヤ駅までの間には、通過駅が9つあると記載されていた。ところが、前回触れたそれ以外と思われる簡単な乗降場のような駅が、やはりけっこう短い間隔で目につくのである。 気になり始めると放っておけず、何とかうまく写真に収めたいと準備はしていたのだが、なにぶん線路際にサッと現れてすぐに通り過ぎてしまうので、なかなか捉えることができなかった。幾つか通り過ぎた後で、2線が3線に広がったところに現れたホームを、やっと何とか写すことができた。確認すると、駅名標がうまく写り込んでいた。 さらに昨夜、ウラン・ウデについてインターネットであれこれ調べているうちに、ようやく利用価値のある「weblio地図」というページにたどり着いたのである。かなり詳細なところまで調べられる地図で、シベリア鉄道の線路と駅もしっかり載っていた。しかも素晴らしかったのは、駅名については日本語(カタカナ)とロシア語の両方が記載されていることだった。 ウラン・ウデ駅を出発して、スクロールしながら線路をたどっていくと、9つの駅以外の駅もすべて載っていることが判った。嬉しくなって、ムィソーヴァヤ駅までの途中駅を一生懸命メモ用紙に書き写した。この地図のカタカナ表記は、地球の歩き方などのカタカナ表記とは若干ズレがあるようで、ムィソーヴァヤ駅はミソヴァヤ駅となっていたが、これが同一の駅であることはロシア語表記から確かめられるのである。 結局、ウラン・ウデ駅とムィソーヴァヤ(ミソヴァヤ)駅の間には、21もの駅が確認できたのである(ただ、ムィソーヴァヤ駅の一つ手前にあるはずの通過駅・ボヤールスキー駅だけが、この地図には記載されていなかった。このあと撮影した写真の中にボヤールスキー駅はあったので、駅の存在は確認されるのだが、どうして地図に載っていなかったのかは不明のままである)。 ともあれ、これによって1枚目の写真がソスノヴィ・ボルという駅であることが明らかになったのである。 「weblio地図」というページが見つかったことで、このあといろいろなことが思いがけず判明したりすることになった。少しして列車は割と大きな川を鉄橋で越えたのだが、この川がセレンガ川という川であることも判った。複線の線路それぞれが別の鉄橋で川を渡ることも、地図は正確に示していたのである。 セレンガ川の前に、もう一つ駅があった。 セレンガ川を渡る鉄橋。 セレンガ川を過ぎてすぐのところにあったこの駅は、9つの駅以外のペトゥホフカ駅である。 いよいよ車内での食事も最後になった。昼と夜は毎回ビールを飲んでいたから(ロシア語ではビーヴァと言うらしい)、添乗員やガイドはすっかりそういう人だと記憶してしまったようだ。 食後に、添乗員がウラン・ウデ駅で購入したらしい、バイカル湖名物のオームリ(バイカル湖に棲息する白身の魚)の燻製をみんなに振る舞ってくれた。 9つの通過駅の中で、最後のボヤールスキー駅(「weblio地図」には載っていないが、駅舎の駅名表示を拡大すると判読できるので、間違いはない)。 ボヤールスキー駅を過ぎるとバイカル湖が見え始めた。 12:56到着予定の短時間停車駅・ムィソーヴァヤ駅に約10分遅れで到着した。廊下側(バイカル湖の反対側)に建物がある様子だったので、上部の窓の脇から手を出して撮影した。 附属の建物はいろいろあるが、なかなか駅舎にならない。 湖に面した集落。 廊下側の窓から。バイカル湖とは反対側の景色。 昼食の時、添乗員にこれらの駅のことを話してみた。恐らくこういう駅に停車しながら運行している普通列車があるはずだが、そういうものについて、例えば日本の駅などに置いてある駅の時刻表のようなものはないのだろうかと相談してみた。 面倒なことを言う人だと思ったかどうか判らないが、彼女はガイドと一緒に車掌のところに聞きに行ってくれたらしく、あとで車掌が持っている時刻表(運行マニュアルのようなものらしく、厚さのある冊子だった。ロシア語だからもちろんよく判らないが、それにはこうした長距離列車の時刻などは載っているが、各駅停車の区間列車のようなものは載っていないようだった)を借りて報告に来てくれた。結論はここでは判らないということだったが、ちゃんと対応してくれたのには感心した。 彼女はイルクーツクでも新しいガイドに聞いてくれたようで、ロシアのインターネットでは調べることができるけれど、印刷された駅の時刻表のようなものはなさそうだと教えてくれた。 15:12、短時間停車駅・バイカリスク駅に到着。さっきの遅れは解消していた。撮影は廊下側の窓から。 空はすっかり快晴になってしまった。いつの間にか向こう岸が見えるようになっている。バイカル湖の西端が近づいてきているのである。 列車はバイカル湖に別れを告げて、湖の最西端にあるスリュジャンカⅠ駅に入って行く。最後の短時間停車駅である。 建物はコンパートメント側にある気配だから、例の当てずっぽう撮影で挑戦した。最初のうちはうまく撮れていたが、 ガイドブックなどによれば、この駅で電化方式が交流から直流に変わるので、機関車交換があると書かれていた。添乗員も同じようなことを言っていた。しかし、それならば短時間停車では済まないはずだから、変だなと思っていた。実際のところは停車2、3分で発車してしまったから、交換は行われなかったようである。 イルクーツク駅に到着してから先頭を確認してみたら、昨日チェルヌィシェフスク・ザバイカリスキー駅で付け替えた青い機関車がそのまま連結されていた。あれは交直両用機関車だったのだろうか。それ以外は考えられないと思った。 〔あとでさらにインターネットを見ていたら、ロシアには交直両用機関車は存在しないはずだから、方式を直流から交流に変換する工事を行ったのではないか、という推測が書かれたページにぶつかった。なるほど、そういうこともあったのか。〕 スリュジャンカⅠ駅を出ると、列車は大きくカーブを描きながら次第に高度を上げ始める。 この区間の風景写真はない。線路際に崖が迫っていたり、見通しのあるところでも車窓の変化が目まぐるしく、なかなか撮るチャンスが来なかったのである。 ただ、例の乗降場のような小駅はこんな区間でも見かけた。 しかし、山の中だったからだろうか、簡易な待合所が附属しているホームもあった。 最高所を過ぎて線路が下り勾配になると、間もなくホームの周囲にも家々の姿が戻って来た。 早めに下車の準備をする。使用したシーツや枕カバーなどは自分で外して車掌に返却することになっているらしい。添乗員やガイドが手伝ってくれる。マットレスも畳んでおく。スーツケースは廊下に出しておくと、旅行社が頼んだポーターがバスまで運んでくれることになっている。 やがて、アンガラ川が見えてきた。バイカル湖から流れ出てイルクーツク市街を貫く大きな川である。 18:35、ほぼ定刻に列車はイルクーツク駅に到着した。下車したところで添乗員の音頭で、列車をバックにツアーの集合写真を撮った。その後は、ツアーだからすぐに移動を始めてしまい、ゆっくりあたりの写真を撮っているわけにはいかない。でも、やはり撮らないわけにはいかないのである。 われわれの列車の先頭機関車。やはり青い電気機関車が連結されていた。 みんなの後を追いながら、駅舎内部の右と、 駅舎を出た左の方にバスが待っていた。ここまで来て、ようやく少しゆとりができる。スーツケースが全部運ばれてくるまで待たされたのだが、こういう時間がないとゆっくり写真も撮れないのである。で、改めて駅舎全景。 アンガラ川を渡ってホテルに向かった。ホテルはイルクーツク駅の対岸、斜め向かいといった位置にあったが、部屋の窓からはちょうど木が邪魔をして駅舎は見えないようだった。
by krmtdir90
| 2015-08-24 22:16
| 海外の旅
|
Comments(1)
|
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 08月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 画像一覧
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
外部リンク
ファン
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||