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19日は一日中バスに揺られていたから、運動不足を感じていた。ホテルの夕食時間までまだ1時間以上あるので、ちょっと妻と散歩に出てみることにした。
さっき、われわれの観光バスが入って来たホテルの通用門から外の道に出た。右に、さっきバスが通って来た外側の城壁の門が見えている。 ヒワの町は、16世紀初頭から20世紀初頭にかけてこの地に存在したヒワ・ハン国の首都であり、外敵の侵入を防ぐために二重の城壁で囲まれていた。外側にあるのが、1842年にカラクム砂漠との境に築かれた全長6キロの城壁で、これに囲まれたところをディシャン・カラ(外城)と呼ぶ。 内側の城壁は高さ約8~10メートル、厚さ約6メートル、長さ2250メートルで、この内側がイチャン・カラ(内城)である。イチャン・カラには歴史的建造物が集中し、ラクダをひく隊商が行き交った頃のオアシス都市の姿をそっくり残しているということで、1990年にウズベキスタンでは最初にユネスコ世界文化遺産に登録されている。 イチャン・カラはきわめて狭い区域で、地図の縮尺で確認してみても、せいぜい東西約350メートル、南北約550メートル足らずの中に収まってしまう。四方に城門がある中で、これは南門(タシュ・ダルヴァザ門)である。 南門を入る。 犬もいる。 ミナレットが見えている。 これはイスラーム・ホジャ・ミナレットと言い、イチャン・カラで最も高い(45メートル)ミナレットのようだ。 イスラーム・ホジャ・ミナレット。 次の2枚は、パフラヴァン・マフムド廟をちょうど裏側から写していたようだ。 後ろを振り返る。パフラヴァン・マフムド廟はこの右手、正面にはイスラーム・ホジャ・ミナレットがある。 さらに進んで行って左に折れると、別のミナレットが立っていた。 ラクダがいた。 途中で切られてしまったような、不思議なかたちをしたミナレット。カルタ・ミナル。 このカルタ・ミナルを調べてみると、1852年に着工されたものの、いろんな経緯があって工事が中断したままになってしまったものらしい。基礎部分の直径が14.2メートルもあるので、完成していれば高さ7、80メートルの巨大なミナレットになっただろうと書かれていた。中断した現在の高さは26メートルだという。 こちらからでは逆光なので、向こう側に回り込んでみる。 もう少し歩いていたかったが、時間的にそろそろ限界である。帰ることにする。 イスラーム・ホジャ・ミナレットの下に出れば、その先が住居地域へのくぐり口になる。くぐり口を抜けると、人々の生活が見える。 門を出ると、城壁の外にも民家が並び、 翌4月20日、早朝5:30、2号棟ロビー集合。 希望者でイチャン・カラに行き、城壁の上から朝日が昇るのを見るという企画である。ほとんどのメンバーが参加したのではなかろうか。 ホテルを出て、南門から中に入る。空は少し明るんできているが、足元は暗く、懐中電灯を持参している人もいる。 当初は西門に付随した展望台に特別に入れることになっていたらしい。ところが直前になって許可取り消しの連絡が来たため、急遽予定を変更して北門まで行き、城壁そのものに登ってしまうことにしたと言う。北門の脇に細い「登坂路」ができているらしい。高所恐怖症のわたしとしては予想外の困った展開だったが、成り行き上もう行かないという選択肢はなかった。 15分あまり歩いて、一行は北門に着いた。 ここからしばらくは写真がない。それどころではなかったのだ。城壁にけっこう急な(わたしにとっては)上り坂が刻んであって、表面はざらざらして滑りやすく、もちろん手摺りなどはなく、最後のところに1メートル以上の直登の段差ができているのだった。この部分はガイドと添乗員が手を貸してくれたが、何とか上にたどり着いてもホッとする気分にはなれなかった。 城壁の上の部分には、内側にずっと回廊のような張り出しが作られていたが、もちろんここにも手摺りなどは一切なく、ここを伝って西門の手前まで行くと言われて、足のすくみを必死で押さえ込み、下を見ないようにしてなるべく壁側をそろりそろりとたどって行った。 ようやくたどり着いて、何とか写真を撮る余裕ができた。西門の手前(北側)にあるキョフナ・アルクという宮殿の屋上。この右手に当初登るはずだった展望台があるようだ。 上空の飛行機雲には朝日が当たっている。 さて、十分に堪能した。長居は無用である。帰りは先頭グループで歩いて行った。 下に降りてしまえばもう大丈夫である。さっと外に出て、北門(バフチャ・ダルヴァザ門)の外観を写して来た。 こうして恐怖の城壁散歩は終了した。再び北門から南門まで、イチャン・カラの中を縦断する。 北門のあたりにもけっこう民家が建ち並んでいた。民家のあたりは泥濘である。
by krmtdir90
| 2016-05-08 18:38
| 海外の旅
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