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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
by natsu
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映画「ゼニガタ」

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 いつも面白い映画にばかり当たるわけではない。最近は映画館通いが散歩の代わりのようになっているから、映画の選定が少し雑になっているのかもしれない。
 昔、大手5社(松竹・東宝・東映・日活・大映)を中心に映画が作られていた時代には、箸にも棒にもかからない映画というのもけっこうあったような気がするが、映画製作に関する状況はすっかり変わったのだから、いまこんな映画が作られているというのはどういうことなのだろう。
 映画製作がデジタルに切り替わり、劇場公開を前提にしないVシネマ(レンタルビデオ専用の映画)なるものが安直な企画と低予算によって作られるようになり(わたしは見たことがないが)、そのあたりの垣根が低くなっていることが影響しているのかもしれない。だが、かつて落ち目の日活ロマンポルノから新たな才能が輩出したように、現在のこうした土壌から思いがけない傑作が出てくることはないのだろうか。

 この映画は、「闇金ゼニガタ」という成人向けコミックの映画化だったらしい(事前に判っていれば見なかっただろう)。表向きは居酒屋だが、裏では「トサン(10日で3割)」の超暴利で金を貸し付け、苛烈な取り立てで債務者を追い込む闇金融の兄弟(大谷亮平・小林且弥)、という設定はまさにマンガと言うしかない。マンガで悪いとは思わないし、面白ければそれでいいと思っているが、どうももう一つストーリーの展開に乗っていけなかった。
 映画であれマンガであれ、嘘を嘘と感じさせないテクニックというものはあるはずだから、そこのところはきちんとやっておいてくれないと困るのである。監督の綾部真弥という人は園子温監督に師事し、あの「ひそひそ星」では助監督を務めていたのだというが、どうもあまり才能の感じられる人ではないような気がした。全体の作りが思わせぶりで、そのくせ表現が説明的に流れてしまうところがあり、では説明できているかといえばあまり説明できていないのであって、要するに、何がやりたいのかがはっきりしないまま、時間だけが無為に経過してしまうような映画だった。
 主役の大谷亮平を始め、裏社会風のそれっぽい役者を揃えているのだが、それらが皆それっぽいことしかしてくれないので、結局それっぽく見せているだけで、その先には何もないということが露呈してしまっていると思った。残念ながら、これはやはり監督の力量が足りなかったということになるのだろう。暇つぶしの映画だからといって、観客の要求水準を見くびってはいけない。
(シネマート新宿、5月31日)
by krmtdir90 | 2018-06-02 23:59 | 本と映画 | Comments(0)
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