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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
by natsu
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東大附属の「アリス」(2018.10.7)

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 10月7日(日)は最初から映画を見に新宿に出掛けたわけではない。午前中、新座柳瀬のMさんと一緒に東大教育学部附属中等教育学校の文化祭に行って、午後は山梨に行くというMさんと別れたあと、せっかく新宿に出たのだから一本見てから帰るかという気分になったのである。夏が戻ったような天気だったから、昼食に入った蕎麦屋でつい昼ビールを飲んでしまい、これではつまらない映画だと寝てしまうかもしれないと思っていたが杞憂だった。そういう状態なのにグイグイ引き込まれたのだから、あの映画(「判決、ふたつの希望」)がどんなに面白かったかは明らかだったと思う。

 さて、Kさんが支配人?をしている東大附属の演劇部は、中高一貫であるため1~3年の中学部と4~6年の高校部がそれぞれの舞台を作っているらしい。いままでは高校部の舞台を見に行っていたのだが、今回は中学部が稲葉智巳作の「Alice!2/白ウサギのお見合い編!?」を上演するというので、Mさんに誘われて初めて中学部の舞台を見せていただいたのである。
 中学の演劇部にも関東・全国とつながるコンクールがあって、都大会を目指す地区大会が次の日曜(14日)にあるというのを聞いたので、楽しい舞台を見せてくれた生徒諸君にお礼と応援の気持ちを込めて、以下に簡単な感想を書いておくことにする。

 中学校の演劇部がどんなことをやっているのか全然知らないのだから、あまり安易な物言いは避けなければいけないが、東大附属の「アリス」は、高校生も顔負けの素晴らしい舞台を作り上げていたと思った(ずっと感心しながら見ていました)。
 稲葉智巳の作る舞台(作・演出)をそれなりに見てきた者からすると、彼の台本を他校がやるのは(高校であれ中学であれ、またそこらのアマチュア劇団であれ)非常にハードルが高いと思っていた。それなのに、今回のような素敵な舞台が(高校生ではなく)中学生によって作られてしまったということには、お世辞ではなく率直な驚きを禁じ得なかった。中学生を甘く見ないでほしいと言われているような気がした。
 稲葉智巳の書くセリフを新座柳瀬以外の生徒がやる場合、(彼の訓練を受けているわけではないので)テンポや間合いなどが多少のっぺりしてしまうのは避けられないことだと思う。それでもセリフの言葉一つ一つをきちんと立たせて、勢いを失わないように言うことが出来れば、もともとしっかり書かれているセリフだから客席にはちゃんと伝わるようになっているのである。だが、そうは言っても、これをやり切るのはそう簡単なことではなく、見る前はそんなに期待していたわけではないことは正直に白状しなければならない。

 しかしながら、予想は見事に覆された。この台本が要求していることはいろいろあるが、中学生としてここまで出来ればもう胸を張っていいのではないか。高校生だと言っても十分通用するほどの成果を上げていたと思う。だって、白ウサギをやった高尾さんは1年生だったわけでしょ。ついこのあいだまで小学生だったんだよね。そんなのとても信じられないよねと、Mさんと話しながら帰った。当人は少しは緊張があったのかもしれないが、それを感じさせない堂々とした芝居が出来ていたのではないだろうか。
 3年生の4人、三月ウサギの原さん、ハートの女王の中村純さん、帽子屋の中村怜さん、チェシャの角田さんは、みんな役にピッタリ嵌まっていて、それぞれの個性をよく生かせていたと思った。セリフもしっかりしていたし、見終わったあと、それぞれのキャラクターが鮮明に記憶に残ったのは大したものだったと思う。個人的な好みはあるが、それは言わない。でも、そういうことを言いたくなるところまで達していたというのは、高校生の舞台でもそうはないことなんだからね。
 2年生の2人、アリスの小村さん、料理長の唐澤くんは、3年生と比較したら可哀想だけれど、それぞれ精一杯頑張って愛すべきキャラクターを作っていたと思う。小村さんは、もう少し笑顔が見せられる時があるとずっと魅力的なアリスになると思った。唐澤くんは、時々照れたように視線を落としてしまうところが残念で、そこが吹っ切れればもっと楽しくやれるのではないかと感じた。
 敢えて全体的な希望を言えば、みんなの一生懸命さがそのまま出てしまう感じがあるので(必ずしも悪いことではないのだけれど)、表情などにまだ硬さが残ってしまうところがあるのがもう一歩だった。一生懸命明るくやろうとするのではなく、意識してないのについ明るくなっちゃうという感じになれば、いっそう楽しい舞台になるのではないかと思った。

 いまのままでも十分に面白い舞台になっていたので、14日は自信を持って自分たちの演技を楽しんできてください。いい知らせを待っています。
by krmtdir90 | 2018-10-10 08:54 | 高校演劇、その他の演劇 | Comments(0)
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