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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
by natsu
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高校演劇2018・関東大会栃木会場(2018.12.23~24)

 12月23日と24日の二日間、栃木の「関東大会」に行って来た。
 今回は、新座柳瀬の応援に行くなら所沢の応援もしてこないと片手落ちになってしまうので、上演が同じ日になってくれればいいなと思っていたが、何と所沢が1日目の朝イチ、新座柳瀬が2日目の朝イチに決まったと言う。遠路出掛ける側からすると、これ以上は考えられないくらい意地悪な上演順である。しかし、行くと決めたからには文句を言ってはいられない。両日とも「通い」にすることも考えたが、せっかくの機会だから、足利で一泊して他の学校もできるだけ観て来ることにした。

 23日(日)の朝は6時15分ぐらいに家を出て、中央線→武蔵野線で南越谷駅まで行き、東武の新越谷駅に乗り継いで、伊勢崎線(スカイツリーライン)→日光線とたどって、9時過ぎに栃木駅に降り立った。この日光線の4輛編成は、嬉しいクロスシートだった。
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 ここは東武とJRの共用駅になっている。
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 徒歩20分ぐらいで栃木文化会館に着いた。
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 大ホールの中に入ったのは9時半過ぎで、開会式が始まっていた。
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 この日は10時から所沢の舞台を観せてもらったあと、結局7校中6校を観劇した。けっこう疲れてしまって、最後の舞台は失礼してしまった。

埼玉・所沢高校「プラヌラ」
 トップバッターはいろいろ難しいものだが、しっかりと自分たちのやりたいことができていたのではないか。役者がみんな自分の役どころをきちんと掴んでいて、それぞれの思いをちゃんと表現できていたのが良かったと思う。ただ、前寄りの席で観たのでそのせいもあったのか、SEが総じて大きすぎるように感じたのと、セリフが言葉として聞き取れないところが少しあったのが残念だった(後方の席では感じなかったと言う人もいたから、座席によるホールの響き癖が影響していたかもしれない)。
 でも、面白い台本(作・高石紗和子)なのは伝わってきたし、よく挑戦しているなと思った。それを認めた上で、台本を舞台上に立ち上げるに当たっては、もう少し別のやり方もあったのではないかという感じもした。場面が次々に飛躍していく台本だから、それをどう表現するかは非常に難しいところだと思うが、もう少しオシャレなやり方が工夫できたのではないかということである。具体的には次のような点である。
 ①中割を何度も開閉していたが、場面転換としてあれはオシャレじゃない。あんなになびいてしまうのは計算外だったかもしれないが、引き幕である以上、視覚的にはその都度、幕が引かれるという現象を見せられることになり、芝居の流れの中でのスムーズな転換にはならない気がした。そもそも、場面設定で中割を閉めなければならない必然性が感じられなかった。
 ②部分照明(単サスやエリア明かり)が多用されていたが、そればかりで舞台が進行すると、全体の印象が暗くなるし観ていて疲れてしまう。もともと場面設定などに省略の多い台本だし、セリフもモノローグなどやや観念的に流れる傾向があるので、そこでさらに照明が狭められて視覚的な情報が制限されてしまうと、芝居の中に入って行くのがかなり困難になってしまうように思った。
 ③道具プランに一貫性が欠けていたのではないか。突然リアルな観葉植物が置かれた時は、なぜここだけ?と疑問を感じた。だったらベッドだって机だってリアルにしなくちゃおかしいんじゃないですか、ということである。中割を攻めて中央に置かれたまひろの寝床もよく判らない作りだったし、水泳部員たちが立つ台も、その時だけ出て来るというのが意味不明のような気がした。
 結局、全体の作りにもう少し緻密な作戦というか、微妙な調整が必要だったのではないだろうか。様々な部分について、もっと効果的なかたちがあったような気がするし、まだまだ検討の余地があるのではないかと感じた。
 「とこえん」はわたしが昔いたところだし、現顧問のAさんともつながりがあって、そこが優秀校4校に入ったのが嬉しかったので、敢えて少し厳しめに書いてしまいました。応援に行った者としては、要するに「優秀賞おめでとう!」って言いたかっただけだったんですけどね。

長野・塩尻志学館高校「イッテきま~す」
群馬・東京農大第二高校「エレベーターの鍵」
群馬・新島学園高校「カイギはDancin'」
 以上3校はあまり好きになれなかったので、感想は省略します。

新潟・新潟工業高校「室長」
 作・畑澤聖悟とあったが、いままで知らなかった台本だった。一種のシチュエーションコメディと言っていいと思うが、非常に巧みな設定で面白い展開を見せていると思った。新工の皆さんはあまりコメディとしては意識しないでやっていたようだが、人物それぞれを的確に造形して、しっかりと場面のやり取りを作っていたので、真面目なディスカッションドラマとしても大変見応えのあるものになっていたと思う。たぶん、もう少し笑いなどが交じるようにして、ユルい雰囲気が作れるともっと良かったような気がするが、いまのストレートな緊迫感と問題提起もなかなかのものだと感じた。優秀校4校に入ったのも妥当。

栃木・小山城南高校「無空の望」
 LGBTを取り上げた生徒創作台本で、みずからの気持ちと懸命に向き合う主人公たちが、手近なところに安易な解決を求めようとしていないところが良かった。予定調和の感動で終わらせてしまう生徒創作もある中で、この不器用な誠実さには好感が持てた。オトナの審査員が選ぶ優秀校4校に選ばれたのも良かったが、生徒講評委員会がこれを講評委員会賞3校の中に選んでいたのが(生徒はちゃんと観ているんだと感じられて)素晴らしいと思った。

 24日(月)は朝から快晴だった。
 ゆっくり8時過ぎにホテルをチェックアウトして、JR足利駅。
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 両毛線で栃木駅まで30分ほどだった。
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 9時過ぎに、余裕を持って会場に到着した。この日は10時から新座柳瀬を観たあと、さらに2校を観て、13時40分、遅い昼休みになったところで後の2校は失礼した。帰って孫たちとクリスマスケーキを食べなくちゃいけなかったんですね。

埼玉・新座柳瀬高校「Ernest!?」
 まず最初に、これが最優秀に選ばれたことに「おめでとう!」を言っておきたい。その上で、この台本について思っていることを少々書いておく。
 原作を60分の一幕劇に作り直す際に、「Love & Chance!」と比べてこちらはかなり無理を重ねているところがあって、そのあたりを気にならないように修正するのが、地区大会→県大会と続いてきた本作のテーマだったと思う。細部を比較しながら観てきたわけではないから、非常にざっくりとした言い方になってしまうが、よくここまで作り込んだなというのが今回の感想だった。
 本作では結局、観客をいかに「目くらまし」できるかが鍵になっていて、矢継ぎ早に繰り出されるパターン化したギャグの連続とか、観客に立ち止まる隙を与えない、展開のスピード感が重要になっていたように思う。そのため、作りがややマンガ的になってしまったきらいがあって、個人的にはそういう傾向が強まるのは嫌いなのだが、この作品が向かう方向としては間違っていなかったと思う。朝イチにもかかわらず、客席の反応が非常に良かったことがその証左になっていると思った。
 わたしの好みとはかなり異なるところで、最近の稲葉智己は「稲葉智己的大衆演劇のツボ」を獲得しているように感じる。ブラックネルを始めとした誇張したキャストの作り方などは、わたしはあまり好ましいものとは思っていないのだが、それが客席を掴み、大きな笑いを獲得しているのに接すると、彼は観客を手のひらに乗せることに成功したのだなと認めるしかないのである。
 実は、昨夜ここまで書きかけてちょっとツイッターを覗いたら、中部ブロックから岐阜県の長良高校というところが全国出場を決めたというニュースが飛び交っていた。長良高校は、柳瀬と同じオスカー・ワイルドの「The Importance of Being Earnest(まじめが肝心)」を翻案した「My Name!」という作品を上演していたらしい。これが代表を射止めたことで、来夏の全国大会では、同一の外国古典劇から作られたラブコメディが2本並ぶことになったのである。これは凄いことだし、高校演劇のウイングを大きく広げる快挙と言っていいのではないか。これで、佐賀まで応援に行く楽しみが大きく膨らんだと思う。
 最後に、今回の舞台で少し気になったことも書いておく。
 終盤、プリズムとブラックネルが出会うことでアーネストに関わる未知の事実が次々に明らかになるが、その場の人々がそれぞれ感じていたはずの驚きがあまり見えてこなかったように感じた。大袈裟にやれということではないが、事実(新たな事態)に対する受け止めはきちんと行われなければいけないし、気持ちの上での反応をもう少しちゃんと作って見せてくれないとまずいように思った。
 この芝居は、いろいろなことが最後に一気に明かされるようになっているので、その段階ではたぶんスピードよりも丁寧さが必要になっているはずで、そこのところをもう一度見返してみた方がいいように感じたのである。

新潟・新潟中央高校「Damn! 舞姫!」
 けっこう面白かったが、それ以上の感想は省略。

栃木・栃木高校「ミサンガ」
 男子校の男芝居というのは個人的に好きなので期待していた。実際には期待以上で、予想を遥かに超えたパワーに圧倒された。ここまで真正面から押してこられると、それだけで有無を言わせぬ説得力が生まれているように思われた。当然のように勝者と敗者に分断されてしまう世界に、痛烈な一石を投じようとした力作だったと思う。だが、最後がもう一つ決め切れていないようにも思えて、たぶん最初はかなり計算された台本だったのが、いつの間にかいろいろな意図を忘れて闇雲に突っ込んでしまったようにも見えた。何と言うか、そういう型破りの清々しい熱気のようなものを感じた。講評委員会賞3校には選ばれたが、優秀校4校に入らなかったのは残念な気がした。

 以上で終わりだが、実は、この栃木文化会館は、わたしが所沢高校にいた時に、当時の生徒たちが全国行きを決めた思い出の会場だった。1994年のことだったが、パンフレットの記録にはそれがちゃんと記載されているのに、わたしの中ではその時の記憶がもうほとんど失われているのが不思議な気がした。歳を取ったんだなと、いまさらながら再認識させられた。
by krmtdir90 | 2018-12-27 18:03 | 高校演劇、その他の演劇 | Comments(2)
Commented by 稲葉智己 at 2018-12-29 07:03 x
ご観劇&感想ありがとございます。
いつもいつも見守ってくださってありがとうございます。natsuさん思い出の会場からこういう展開になったのは嬉しい限りです。
今回はかなり遠くになりましたが、旅行がてらに通りすがって頂けると嬉しいです。
Commented by krmtdir90 at 2018-12-29 17:16
智くん。
いつもいつも楽しい時間を作ってくれてありがとう。
最初のころは、まさかこんなところまで来るとは思っていなかったけど、ね。でも、がんばり屋のきみだから、これからもまだまだ面白いことが起こりそうな予感がする。
不思議な縁だよね。この先も追いかけさせてください。
natsu
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