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去年、一度インド旅行のツアーに申し込んだことがあった。
ところが、希望した出発日は人数が集まらず中止になってしまい、その連絡が一ヶ月前ぐらいにあった時、日にちが近い他の出発日に移ってもらえないかと言われたが、すでに予定などがあってあきらめるしかなかった。 その時は、インドには縁がなかったのかもしれないと思い、タージマハルなどへの熱が急速に冷めていくのを感じた。だが、時間が経つうちに、すでにガイドブック(地球の歩き方)も購入してあったし、無駄にするのも何となく癪だなという気分が生まれてきた。 中止されたツアーは、デリー・ジャイプール・アグラといった最も代表的なところを回るコースだったが、もう一度インド行きを考えるのであれば、何となく同じようなコースを申し込むのは芸がないような気がした。このあたりの心理はよく判らない。 とにかく、そんな時に送られてきたパンフレットの一つにたまたまミーナークシ寺院の塔門の写真が載っていたのである。一言で言えば、この写真にすっかり目を奪われてしまったということなのだ。タージマハルの写真ならこれまでいやと言うほど見ているが、この初めて見る不思議な建造物は何なのだ?と思った。コースを見ても、何やら知らない地名や寺院の名前が並んでいるばかりで、これもインドには違いないようだが、とにかくまったく未知の世界ばかりを回るというのが急に面白そうに思えてきたのである。 というわけで、ほとんど何の予備知識もなく南インドを旅行してきた。ツアーのタイトルは「インドの原風景、圧巻のヒンドゥー建築とコモリン岬の旅・9日間」というものだったが、基本的に夏というのはインドでは避けた方がいいとされるオフシーズンになるようで、費用も比較的安く設定されているようだった。また、前半に訪ねた西海岸は、7月はちょうど雨季に当たることを申し込んだ後で知ったが、暑さも覚悟の上だったし、まあ、なるようになるだろう、ということで出発当日を迎えたのである。 7月7日(日) 家を出る時には雨が降っていた。スーツケースは事前に送ってあったので身軽だったが、最寄り駅まで傘を差して行かなければならないのはちょっと憂鬱だった。いつものように、日暮里から京成スカイライナーで成田に向かった。 成田第2ターミナル集合は午前9時15分だった。飛行機は11:15発、エアインディアAI307便デリー行き。 機内でマイナス3時間30分の時差修正を行い、日程表では17:00、実際には30分ほど早く、デリー国際空港に到着した(日程表上の所要時間は9時間15分)。 今度は窓際の席だったので(窓ガラスは相当汚れていたが)写真がある。 所要時間は3時間05分、21:10着となっていたが、実際には21:45ぐらいの到着になった。入国審査などはこちら、コチンの空港で行われた。ここは国際空港だったのだ。 こんな看板を見つけた。 午後10時を過ぎているので、空港内に人影は少なかった。 7月8日(月) コチンは西のアラビア海に面した古くからの港湾都市で、この時期は雨季になるようだが、この日の天気は悪くはなさそうだった。 われわれが泊まったホテル、トライデント・コチンの正面玄関。 ホテル入口の門。 なお、バスの運転手と助手の青年、そして現地ガイドの男性も全行程代わることはなかった。 初日の長時間移動の疲労を考慮したのか、出発はゆっくりめの午前9時30分だった。 コチンはけっこう大都市だったようだが、われわれはその歴史に関わる部分を中心に回ったので、あまり発展した都会という印象はなかった。海から続く湖などが複雑に入り組んでいて、その周囲に様々な特徴を持った市街地が形成されているようだった。 ホテルはウィリンドン島というところにあったようで、大きな橋を渡って、最初にマッタンチェリー地区というところに行ったようだ(帰ってから位置関係などを確認している)。 庶民の足、オート三輪のタクシー。 最初に行ったのがマッタンチェリー宮殿(ダッチ・パレス)。 道路に面した小さな駐車場でバスを降り、この門をくぐると、 中は博物館になっていて、壁の絵画などが見どころになっていたようだが、そういうところは撮影禁止になっていたので、あまり見るべき写真がない。冷房はなく、周囲の窓を開いてあったが、 ゾウの背に貴人が乗る時使う玉座(右下に絵が示されている)。 外に出て、裏手の方に回った。 けっこう広いスペースがあり、池があって魚が泳いでいた。 最初の門の方に戻りながら、マッタンチェリー宮殿(ダッチ・パレス)を異なる角度から2枚。 門を出て、道路の向かい側。 シナゴーグというのはユダヤ教の礼拝などを行う集会所のことだが、コチンのこのあたりには昔から多くのユダヤ人が住み着き、香辛料の貿易などに従事して大規模なユダヤ人街を形成していたらしい。しかし、1947年のインド独立、1948年のイスラエル建国に伴い、大部分のユダヤ人が「故郷」に帰ることを選択し、現在もこの周辺に残っているユダヤ教徒はわずか5人になってしまったのだという。 道の奥にパラデシ・シナゴーグが見えている。 来た道を戻る時、香辛料の専門店に立ち寄った。 バスを降りて少し歩いた。 これは私立学校らしい。 広い公園があり、巨木が何本も枝を伸ばして日陰を作っていた。 フォート・コーチン地区というのはアラビア海に面した半島の先端部分で、ポルトガル・オランダ・イギリスと続いた植民地時代の面影を色濃く残しているところのようだ。 どことなくお洒落な街路が目につく。 この角を右に折れたところに聖フランシス教会があった。 入口で靴を脱いで入る。 さて、この後はさらに徒歩で海岸の方に出て行った。チャーニーズ・フィッシング・ネットというものを見に行くという。 アラビア海である。 以上でコチン市内の見学は終了した。間もなく午後1時である。 先ほどのコーダー・ハウスのレストランで昼食になった。 料理はシーフードのグリルで、これは非常に美味しかった(写真はピンボケですね)。 2時過ぎに昼食を終え、広い通りまで少し歩いてバスを待った。さっきの私立学校は放課になったようで、生徒たちがスクールバスに乗り込んだりしていた。 このあとは1時間50分ほどのバス移動だったが、車窓の写真はない。よく覚えていないが、昼ビールを飲んだ後だったので眠かったのかもしれない。 午後4時過ぎ、アレッピーという町のホテルに入った。コチンの南方、ケーララ州の海岸線に続くこのあたりは、バックウオーターと言われる水郷地帯で、部屋の窓からかなり広々とした水面が見えた。
by krmtdir90
| 2019-07-27 21:38
| 海外の旅
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