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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
by natsu
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秋の大会(地区大会)へ

 秋の大会が近づいてきた。
 と言うか、現場の顧問の感覚としては、あーもう夏休みが終わってしまうなあという感じだろうか。いろいろあったとしても、まあそこそこ出来てきたなというそれなりの感じになっているか、或いは、うーんどうすればこれがそこそこ見られるようになるんだろうという感じなのか、いずれにせよ、地区大までの残りの日数が妙にリアルなものに感じられている頃だと思う。
 顧問と生徒の、部活では繋がっていると確かに信じていたい、顧問と生徒だけの濃密な時間がそろそろ終わる。

 22日(木)に、埼玉県高等学校演劇連盟の常任委員・審査員合同打ち合わせ会というのがあって、こういうことでもないと、暑いからといって散歩にも行かないぐうたらな生活に変化をつけなければと考え、ちょっと与野まで行ってきた。
 会議そのものはどうということもないもので、ちょっと都合がと言えば欠席したところで別に不都合はないのだが、基本的にヒマなのだからそんな都合などあるはずもなく、しかし行ってみると案の定、欠席する審査員も幾人かいて、いいですねえ都合がおありなんですねえなどと心で呟いて、まあどうでもいいのだけれど、でも久しぶりに会う同世代の審査員や知っている現役顧問と挨拶などを交わし、今年コンビを組むS氏と、帰りに武蔵浦和で昼ビールと蕎麦をいただいて帰ったのである。

 この会に出席すると、帰りに担当の上演台本をごっそり渡されて、重い荷物をを持って帰らなければならない。
 現役の頃のように出張旅費が出るわけでもなく、でも欠席するとこの台本は宅急便で送られてくることになるので、連盟に余計な費用を使わせることになってしまうし、基本的にヒマなのだし、夏場サボりがちな散歩の代わりにもなるのだから、間違っても文句などあるはずもない。

 今年は、西部B(所沢・入間)地区と深谷・本庄地区を合わせたCブロックの担当ということで、21冊の台本を戴いて帰った、
 早速、面白そうな匂いのする4,5冊を読んでみた。匂いはするのである。
 審査に行ったら口が裂けても言えないことだが、つまらない本を選んでしまったら、まず9割方どう転んでも面白い芝居にはならない。なんでこんなつまらない本をえらんだんだよーっと声を大にして言ってやりたいのだが、そういう頭ごなしの言い方はしないでくださいと審査員注意事項にも書かれているから、こんなところでしか言えないのである。
 確かに、生徒たちはこのくそ暑い一夏のすべてを、どんなにつまらない本でもその本に賭けてきたのだから、そんな言い方は確かにすべきではないだろう。

 もちろん、残りの1割方、いやせいぜい0.1割方くらいか、それでもそこに自分たちなりの斬新な切り口を発見して、そのつまらない本を思いがけない化け方をさせて見せてくれるケースが全くないわけではないから、これ以上断定的には言わないけれど、まあ一般論として、顧問よもう少し何とか言ってやれよと思わないではいられない。
 21冊のうちで、何冊が面白くなりそうな本で、何冊がどう転んでもなのかはまだ分からない。ただ毎年、徐々に読むのが苦痛になっていくのは事実なのである。
 生徒は一生懸命なのに、その一生懸命を方向付けてやるべき大人がサボっているのは許せないと思う。

 まあ、他人のことを云々するより、自分のことを戒めなければいけないだろう。体調を整えて、飲み過ぎないように行かなければならない。
by krmtdir90 | 2013-08-24 22:20 | 高校演劇、その他の演劇 | Comments(4)

「海炭市叙景」(佐藤泰志)

 数年前に映画化され、それを機に絶版になっていた単行本が文庫化された。
 映画を見たわけではない。ただ、たまたまその文庫本に興味を覚えて購入し、購入したきり何となく放置していた。「ホテルローヤル」を読んだあと、そう言えばそんな本があったなと思い出したのである。
 何が「そう言えば」なのかよく分からないが、あちらは釧路、こちらは函館、どうもその程度の連想に過ぎなかったような気がする。でも、それがなかったら、そのまま読まずに終わってしまったかもしれない本である。

 映画化されたのは2010年で、文庫本の奥付も同じ年の10月になっているが、単行本が発行されたのは1991年12月とある。作者・佐藤泰志はその前年、1990年10月に41歳で自死しており、この「海炭市叙景」は、構想のちょうど半分のところで未完となった作品なのだという。
 海炭市というのは、明らかに函館を想起させる架空の地方都市で、作品は、そこに生きているすべて異なる主人公を持つ18の短編で構成されている。
 18編は、9編ずつ第一章・第二章と括られていて、第一章の最初の1編は1月1日の、第二章の最後の1編は7月下旬の出来事である。大雑把に括って、第一章が冬、第二章が春、そしてこのあと、第三章が夏、第四章が秋と書き継がれ、全36編で完結する構想が生前、友人たちに語られていたのだという。

 それにしても、不思議な作品である。すべてが完結したあと、それぞれ独立した短編であった36の物語は、どのように響き合い、どのように連関し合うことになったのか、或いはならなかったのか。少なくとも、いまある18の物語からはそれを読み取ることは出来ない。
 いや、もちろんそこに、登場人物の選び方だとか、それらに向けられる作者の眼差しの特徴であるとか、表現や描写の傾向といったことを云々することは出来るだろう。事実、巻末に付けられた福間健二・川本三郎両氏の解説の中にも、そうした視点の幾つかは紹介されている。だが、それらは確かにそれなりの的は射ていても、何か物足りないという印象をどうしても拭えないのである。

 福間氏が述べているが、「第一章では最初の…エピソードがほかの物語でも触れられ、また主人公たちの共有する場面と時間が意識されているのに対して、第二章では物語と物語を具体的につなぐものがそれほど見えないという違いがある」ということが、この物足りなさの原因のような気がする。
 確かに、第一章で意識されていた物語相互の関連性というのは、決して強いものではない。ある物語の主人公が、他の物語の中でちょっと触れられるとか、別の物語の中でほんの少しだけ登場するという程度の、軽微なものに過ぎない。
 しかし、こうして思いがけず、僅かずつであっても物語が絡み合っていくことの積み重ねは、最後に何か分からないが、大きな思いと言うか、木霊のようなものをそこに現出させるのではないかという期待を、意味もなく抱かせるに十分なものなのである。

 第二章でそうした関連性が見えなくなってしまったことには、第一章でそういうものが意識されていたことが明瞭である以上、当然何らかの意図があったと考える方が自然だと思う。それは、書かれなかった第三章・第四章に至って、明らかに見えてくるはずだったのではないか。
 今のところそれが見えない以上、第一章の面白さと比べて、第二章はもう一歩という感じがして仕方がないのである。個人的な感想だが、第一章は9編すべてがいい。一つ一つの物語が、この町に確かに存在するはずの時間と場所と人間を、しっかり捕まえている感じがするのである。
 タイトルを書き写しておく。「まだ若い廃墟」「青い空の下の海」「この海岸に」「裂けた爪」「一滴のあこがれ」「夜の中の夜」「週末」「裸足」「ここにある半島」。
 第二章でここに並べられるのは「昂った夜」「黒い森」の2編ぐらいか。

 どれかの話を取り上げて書くのは、今回はやめておく。
 それにしても、20年以上も昔に書かれた「現代」小説だが、全く色褪せていないのは驚くべきことである。人間を見る目が確かで、掬い上げた部分が的確だったということだろう。描写は鋭く容赦はないが、決して冷たくはない。安易に暖かいという言葉は使いたくないが、冷静な暖かさというようなものが感じられた。
 函館は奥が深い。
 聖地巡礼という発想は、間違っても生まれてこない函館だと思った。  
by krmtdir90 | 2013-08-15 18:30 | 本と映画 | Comments(2)

ちょっとした反省

 先日は、1ヶ月前の発売に合わせて、発売開始の10時前に駅に行き、往きの北斗星のきっぷを買ってきた。9月6日上野発のB個室ソロである。
 行ったきり帰ってこないという訳にはいかないから、帰りのきっぷも押さえなければならない。往きをがんばって、1ヶ月前の10時に取ったのだから、ここは帰りも安易に妥協をすべきではないだろう。

 と考えて、昨日の10時前にまた駅に行き、9月12日札幌発・北斗星のB個室ソロを確保した。往きも帰りも2階が取れた。
 駅の往復はえらく暑かったが、暑いからちょっと涼しい時間になってから行こうなどと、気持ちが弛んでしまったら負けなのである。
 こういうのは趣味ではないなどと言っていたが、やはり計画的に取り組めばちゃんと希望通りのきっぷが取れるのだから、生き方としてはやはりこっちの方が正しいと、率直に認めない訳にはいかない。

 こうなると、また何か事故でも起こって、北斗星運休などということになりはしないかなどと、余計な心配が起こってきたりもするが、天気のこともそうだが、まあ1ヶ月も先のことなど誰にも判らないのだから、とりあえず、これはこれで一段落である。
 しかし、行きと帰りは決まっているが、間が何も決まっていないというのは、考えてみれば非常に変なことで、文字通り間が抜けているとしか言いようがないかもしれない。

 試しに、インターネットで幾つかビジネスホテルの空室状況を見てみたが、こんな先ではまだどこも空室だらけで、結局、考えるのはもう少し先でいいやということになってしまうのである。
 実は、これがわたしの本質的性格というやつで、そのうちに日にちが迫ってきて、思い通りに行かなくなってしまったりする。こういうところを隠して、無理をして、よく最後まで教員がやれたものだと思ったりする。

 ところで、この北斗星のきっぷを押さえたために、手元にある青春18きっぷをどう使うかについては、あと4回分、暑いなどと言っていないで、9月の頭までには、何とか積極的に利用し切らなければならないことになったのである。
 仕事もしていないのに、こういう言い方は働いている人には失礼かもしれないが。

 これは別に義務でも負担でもないのだが、最近はこういうちょっとした縛りがないと、いろいろなことが億劫になってしまう感じが強いのである。
 もしかすると、これからは1ヶ月先を計画するという生き方が、ちょっと大袈裟な言い方で恐縮するが、必要かもしれないと思っているのである。
by krmtdir90 | 2013-08-13 16:33 | 鉄道の旅 | Comments(0)

「ホテルローヤル」(桜木紫乃)

 インターネットで「ホテルローヤル 釧路」を検索してみると、「いつもNAVI」という北海道のラブホテルを紹介するページで、実在の「ホテルローヤル」について調べることが出来る。作者・桜木紫乃の実家である。
 「お部屋はシンプルでたいへんに静かなホテル」とある。部屋数は6室(小説のホテルローヤルと同じだ)。休憩が3500円、宿泊は5500円。住所は「釧路郡釧路町字別保原野南19線55」。釧路市の東側に釧路町というのがあって、別の自治体になっていることを初めて知った。

 作者がインタビューの中で、つい先日廃業したと語っていたと思うが、建物はいまも残っているのだろうか。
 「いつもNAVI」には地図も付いていて、それによれば、釧網本線が東釧路駅を出て次の遠矢駅に向かう右手、という位置になる。ホテルの側から見て、一番手前に線路、次に平行する国道391号、そして釧路川、その先に釧路湿原の順で並んでいることが判る。
 「バブルバス」の中の描写で、そちらの方角は崖になっていて、下を釧網本線と国道が通っているとあるが、それらが見えるとは書かれていない。
 釧網本線の車窓から、ホテルローヤルは見えないのだろうか。

 マンガやアニメのファンの間で、舞台となった土地や建物を巡る「聖地巡礼」というのが流行っているという。マンガやアニメに限らず、最近は会津若松や三陸鉄道が大賑わいだというし、映画やドラマ、小説などの舞台に行ってみたいという心理は、広く人々の間にあると言っていいのだろう。
 でも、それがラブホテルだったらどうなのだろう。実際にそこを訪れて、なるほどここがそうなのかなどとやっているのを想像すると、まあ何と言うか、ひどく滑稽な感じがしてしまって、やはりラブホテルの巡礼というのはあまり考えられないような気がする。

 ところで、この小説。直木賞や芥川賞だから必ず読むというようなことにしている訳ではないから、手に取ったのは「湿原を背に建つ北国のラブホテル」という惹句に惹かれたからだろうか。
 釧路のラブホテルを舞台にした小説が直木賞を取ったというのは、なかなか気になるニュースに違いなかった。

 読んでみて、久しぶりにしみじみとした、いい小説を読んだと思った。芥川賞ではないから、変に肩肘張った小難しいところがないのがいい。すっと読める。それでいて、なかなか奥行きが深いと思った。
 物語を語り過ぎない、むしろ淡々と素っ気なく、最小限のことしか語らないという姿勢が貫かれている気がする。もちろん短編小説なら当然のことなのだが、その場合、小説には語られていない部分に向かって、読者の想像がどのくらい広げられるかが勝負の分かれ目になると思う。
 このあたりが、久しぶりによく書けている(書かれていない)小説だと思った。

 ホテルローヤルの没落の原因となった心中事件に、もしかしたら繋がっていくのかなと思わせる題名の「せんせぇ」という一編。
 作者は、この物語では始まりの始まり、ほんの端緒の部分しか語らない。担任の生徒と先生とはいえ、この二人が数日のうちに心中にまで辿り着くことなど、どう考えてもあり得ないと思わせる。道内でも、釧路から遙か離れた木古内駅から始まり、札幌駅で終わる物語である。
 確かに札幌駅で、二人は釧路行きの乗車券を手にするが、心中という着地点を考えれば、物語はここから始まると言ってもいいくらいである。ここから後を全部省略して、それで読者を納得させてしまうのは、たいしたものだと思う。

 他の6つの物語は、すべて異なる主人公を持っているが、すべてホテルローヤルに関わりのある物語になっている。
 7つの物語のうち「せんせぇ」だけが、ホテルローヤルと全く無関係な物語としてそこに置かれていて、それ故に、二人は数日後には、否応もなくホテルローヤルと関わりを持ってしまうのだということが、強烈に暗示されている。何とも悲しく、見事な構成である。

 7つの物語は、廃墟となったホテルローヤルを舞台にした最初の一編から、時系列を遡るかたちで配列され、まだホテルが建つ前の、(桜木紫乃の)父親がラブホテル建設を決意する経緯を描いた一編で終わっている。
 もちろん「本書はフィクションであり、実在の団体、地名、人名などには一切関係がありません」との断り書きがついているが、作者自身が、実家はラブホテルで名前はホテルローヤルだったと述べている以上、実体験の投影された、或いは実体験に裏打ちされたフィクションであるのは当然のことで、それがこの小説のリアリティの源泉になっていると思った。

 読む前は、ラブホテルが舞台の小説だから、もっとドロッとした、或いはもっとジメッとした、まあ何でもいいのだけれど、もっと性的な描写などの多い小説なのかと思っていた。だが、全然違っていた。
 個人的な好みを言えば、最初の二つ「シャッターチャンス」「本日開店」はもう一つといった感じがする。ちょっと、作られた物語という感じが残ってしまっているような気がした。もちろん、物語はどれも作られているのだが、その「作られ感」とでも言うのだろうか、それがまだ硬いように思えたのである。

 あとの五つ「えっち屋」「バブルバス」「せんせぇ」「星を見ていた」「ギフト」は、どれもよかった。作られた物語だとしても、よく書かれていると思った。
 最後の(ラブホテルのホテルローヤルとしては最初の)「ギフト」は、泣かせる話だと単純に思った。「ローヤルみかん」の挿話が、男と女をつなぐ小道具としてはなかなか泣かせるし、ホテルの名前をそこから取ったというのもいい。
 全然関係ないが、「緋牡丹博徒・お竜参上」の雪の今戸橋(雪の上に思いのこもるみかんが転がる)を思い出してしまった。
by krmtdir90 | 2013-08-12 16:31 | 本と映画 | Comments(3)

小海線(2013.8.7)

 小海線は、わが家から日帰りで行って来ることができる路線である。
 実際、車でならこの方面へはちょくちょく出掛けている。行きつけ(?)の佐久の花酒造は、臼田駅のすぐ近くにあって、今回、その建物を車窓にしっかり見つけることができた。だから、臼田の駅前がどうなっているかは知っているし、同じく八千穂の駅前の様子も知っている。八千穂駅の近くには、井筒長(いづつちょう)の黒沢酒造というのがあるのである。
 お酒とは関係がないが、清里駅にも行ったことがあるし、始発の小淵沢駅も知っている。終点の小諸も、懐古園に行った時、駅の周辺を走っているはずである。

 でも、鉄道では行ったことがなかったのである。平行する国道141号を走りながら、見え隠れする小海線の線路はいつも気になっていた。テツに興味を持った以上、早めに乗っておかなければならない路線だと思っていた。
 小海線に乗るなら、夏の、よく晴れた暑い日がいい。

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 わが最寄りの駅は、中央線の通勤電車が走る駅である。だが、それに混じって中央本線の普通列車も走っている。これに乗りさえすれば、いきなり鉄道旅が始められるというのはいいものである。
 下りのホームに、6:34発の松本行きが入ってくる。地元の駅だから、知っている人に見られたらいやだなと思いながら、素速く1枚だけ写してみた。

 小淵沢駅、9:01着。この駅前には何度か行ったことがあるが、列車に乗って行って、駅から駅前に出て、というのは初めてである。
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 小海線のホームに停車中の、9:16発・野辺山行きのキハ110系・2両編成。夏限定の臨時列車で、時刻表には八ヶ岳高原列車1号とある。座席はかなり埋まっている。
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 クロスシートの部分に座れなかったので、ちょっと運転席横に立って、前を見ていることにした。このタイプの列車は、座席の窓は開かないが、前方のガラス面積はあるので、なかなか見やすい。
 最初の駅は、甲斐小泉駅。9:25。
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 次が、甲斐大泉駅。9:33。
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 次が清里駅だが、前に来た時のバカもいい加減にしなさい的な印象から、駅にも全く期待がなく、黙殺。
 清里を出ると、野辺山駅との間に、有名なJR最高地点1375mの踏切がある。実は、ここも以前に車で訪れていて、次の2枚の写真はその時撮ったものである(2012.5.19撮影)。
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 あと、八ヶ岳の美しい山なみとか、野辺山宇宙電波観測所のパラボラアンテナとか、車窓に見えたものはいろいろあるのだが、ほぼ同じ景色を前に車で走りながら見たことがあるので、それほどの感激はなかったのである。

 ということで、9:48野辺山駅に到着。次の列車まで、この駅にいられるのは40分余り。
 まず、いま乗ってきた列車。光線の具合がいいので、ちゃんと撮っておく。
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 乗降口の脇につけられた小海線のマーク。なんか、こういうイラストはよく見かける気がする。もう少しちゃんと考えた方がいいのではないだろうか。
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 跨線橋はなく、線路に降りて隣のホームに渡るかたちになっている。こういう形式はいい。いいアングルの撮影が可能になる。JR最高駅の標識は、駅舎側のホームにも立っている。
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 野辺山駅は有人駅である。これが外観。
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 駅前ロータリーの向こう、まっすぐ延びた道の先に、八ヶ岳の主峰・赤岳がくっきりと見えている。
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 日差しは強いが、空気は爽やかで暑くはない。風が気持ちいい。

 駅舎の中に掲示してあった、標高に関する興味深いグラフ。
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 つまり、小淵沢からここまでは太平洋側で、この野辺山で分水嶺を越えるのである。この後、小海線は国道141号と別れて大きく東にカーブを切り、次の信濃川上駅で千曲川と出会うのである。千曲川は長野県内の多くの川の流れを集めて新潟県に入り、信濃川と名前を変えて日本海に注いでいる。
 これから、小海線はその最も上流のあたりを通るのである。

 10:31発の小諸行きが、野辺山駅のホームに入ってきた。若いテツが邪魔をするが、まあ仕方がない。他に撮ろうとしている人がいないかどうか、気にしなくちゃいけないのだよ。
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 信濃川上駅を過ぎて、初めて鉄橋が千曲川を渡り、トンネルを抜け、また千曲川を渡って、次の駅。きょう、ぜひ降りてみたいと思っていた目的の駅である。
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 10:45、途中下車。列車は行ってしまった。
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 佐久広瀬駅。秘境駅ランキング、46位。
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 線路を挟んで右側、ホームの正面は河原である。千曲川。かなり上流のはずだが、すでに河原の幅はかなり広く、流れも緩やかなようである。水量は少ない。
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 ホームには小さな待合室がある。
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 待合室の裏側は田んぼで、ホームの両端に簡易な舗装の道が接している。
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 上の方は段丘のようになった傾斜地で、田んぼと畑、人家がちらほら。かなり上の方に道路が通っているらしく、郵便配達のバイクと路線バスの姿が確認できた。車の通行はほとんどないようだ。
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 ホーム反対側に接する道の方が少し広い。車はこちらなら入れそうだ。
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 こちら側のホームの端が階段になっているので、ちょっと下りてみる。
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 ちょっと線路を渡ってみる。
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 線路のこちら側に来ると、こういう感じの写真が撮れる、なかなかいい感じだ。
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 ホームのもう一方の側は、階段はないが、斜面のようになっているので、こちらでも下りてみた。だんだん大胆になる。
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 相変わらず日差しは強いが、日陰は涼しい。待合室の中は風が通らないので、外の陰の部分で煙草を吸ったりした。滞在時間は45分。

 11:30、時間通り小淵沢行きの2両編成がやって来た。
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 今度は、小海線が世界で最初に導入したとJRが宣伝している、最新鋭ハイブリット気動車キハE200である。何がハイブリットなのか構造的なことは全く判らないが、まあ何か省エネには貢献しているのだろう。

 この列車には、大阪から来たらしいツアーの客が満載で、立っている人もいる状況だった。清里まで行くらしい。わたしは一駅戻るだけだから、どうでもいいのだけれどね。
 11:36、信濃川上駅で下車。ハイブリットとツアー客は行ってしまった。
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 ここは、千曲川の源流が流れ出す長野県川上村の玄関口である。分水嶺を越えて、日本海側が始まる村と言っていい。ちなみに、佐久広瀬駅は南牧(みなみまき)村である。
 無人駅のはずだが、たぶん業務委託を受けているのだろう、窓口の中に中年の女性がいた。
 駅舎正面と駅前の様子。
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 川上村は前に一度、車で来たことがあるが、山奥なのに結構畑が広がっていて、レタスの生産量が日本一(何を基準に言うのかよく判らないが)とかいうことだった。
 正面の道を行くと千曲川にぶつかるらしかったが、今回は行かなかった。

 12:03の小諸行きがやってきた。わたしの他に、乗車する地元のお客が2人いた。老婆と、もう一人は窓口で中込(なかごみ)までの往復切符を買っていた、高校生ぐらいの私服の女の子。
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 ここから後は、特筆すべきことはない。野辺山高原から標高を下げて、次の佐久海ノ口駅あたりで再び国道141号と合流し、千曲川の流れとともに、小海町、佐久穂町、佐久市、小諸市と、次第ににぎやかな町中に向かって行くからである。

 13:01、中込駅で途中下車。
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 暑い。標高が下がったこともあるのだろう、アスファルトの照り返しもあって、とても外にはいられない感じの猛烈な暑さである。ちょっと行きたいところもあったのだが、これでは中止だ。
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 左端に見えている頓珍館という店で、とんちんめんというお薦めのラーメンを食べた。あまり美味しくなかったが、地元のお客が結構出入りしているようだった。

 14:04、中込始発の小諸行きに乗車。14:31、小諸駅着。
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 証拠写真を撮っただけで、あとは再び小海線で帰路につく。
 14:54小諸発、小淵沢行きの列車に乗車。

 16:39、佐久広瀬駅。ふと思い立って、後尾の窓から駅のホームを狙ってみた。思いがけず、下車した高校生の女の子が立っていた。あの、午前中にわたしがウロウロしたあの駅を、ちゃんと利用して学校に通っている生徒がいたのだ。
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 秘境駅なんて、失礼な話ではないか。
 どんな駅でも、駅は駅に違いないのだ。
 ただ、いい雰囲気の駅、心に残る駅というのは確かにある。そのランキングなら、彼女も許してくれるのではないかと思った。
by krmtdir90 | 2013-08-08 21:16 | 鉄道の旅 | Comments(2)

元気の素

 暑いからと言って、冷房の効いた室内でだらだらしているうちに、夏も半ばになってしまった。青春18きっぷは買ってあるのだが、まだどこにも出掛けていない。どこかに節目を作らないと、このままズルズルと行ってしまいそうである。
 こういう場合、とりあえずの特効薬というか、元気の出る素はまず北斗星のきっぷである。サンライズのきっぷでもいいのだが、西の方はやはり暑さが厳しそうで二の足を踏んでしまう。
 というわけで、午前中に散歩がてら近所の駅に行ってきた。

 実は先月(日にちは忘れた)、1ヶ月前の発売できっぷを確保しようと、11時くらいに駅の窓口に行ってみたのである。だが、狙いの北斗星のソロは、すでに売り切れてしまっていた。
 話しを聞くと、夏休み中は10時の発売開始と同時にすぐ埋まってしまうので、もっと早い時間に来て予約をしてほしいということだった。そうすると、ジャスト10時に全国のみどりの窓口で一斉に繰り広げられる争奪戦に参加できるのだという。
 それでも、必ず取れるとは言えないんですけどね、と駅員は言っていた。

 こうなると、ムラムラやる気が湧いてくる人もいるかもしれないが、わたしの場合は(自分でも不思議だったのだが)逆だったのである。何が何でもという気分にはなれずに、そんなに混んでいるなら空くまで待てばいいか、となってしまった。
 だが、いつまでも先延ばしするわけにはいかない。北海道に行く時は、青春18きっぷではなく、北海道&東日本パスを使うのだが、これも9月30日で終わりになってしまう。それに、9月の後半はいろいろ予定があって、逆算するとそろそろ行かなければならないのである。

 1ヶ月も先のきっぷを取るなんて趣味じゃないなあなどと思いながら、9時45分くらいに窓口に行ったのだが、たまたま先客が3人程並んでいて、ちょっとハラハラしたが、4分前くらいにわたしの番になった。
 駅員はすぐに理解して、窓口に「1ヶ月前発売のきっぷを取っているので、ただいま窓口を閉鎖中です」という掲示を出して、慣れた様子で端末に向かってくれた。
 こういうのは、彼にとってもなかなかスリリングな運試しなのかもしれないと思った。10時を回るとすぐに、彼は掲示を引っ込めながら「取れましたよ」と言った。

 9月に入っているから、8月中より少しは空いていたのかもしれないが、ここは駅員の努力(?)というか運の強さに、素直に感謝しておくべきだろう。
 待っている間に判ったことがある。前に窓口で話しを聞いた時、駅員が、窓口は朝5時前には開いているから、できるだけ早く来て予約を取ってくださいと言っていた意味である。
 つまり、10時発売開始を目指す予約客がもし複数いた場合には、その順序で端末を操作することになるので、2番目・3番目ということになれば、10時2分とか4分とかになってしまって、それで取れないケースも混雑期にはあると言うことなのだろう。厳しい世界である。

 そういうわけで、9月6日に上野を発つことになった。
 9月6日は金曜日である。札幌到着の7日は土曜日ということになる。仕事をしているわけではないから、曜日は何曜日でも関係ないし、9月6日という日にちにも何の意味もない。
 1ヶ月も先のことだから、まだ何の計画もないし、だから、目的地は当面、北斗星の終着駅の札幌というところまでである。その先どうするかは、これから考えることになる。

 ところで、駅で待っている時、改札の所で次の電車を表示する案内板の下を流れる表示で、今夜の北斗星が上り下りとも運休と出ていた。
 家に帰って調べてみたら、昨日福島県で降った(らしい)豪雨の影響で、昨夜の北斗星に大幅な遅れが出てしまい、その結果、玉突き的にきょうの運行が出来なくなってしまったということのようだった。うーむ。

 
by krmtdir90 | 2013-08-06 16:09 | 鉄道の旅 | Comments(0)

ご無沙汰

 「ご無沙汰」と言うのも変かもしれないが、しばらくぶりの更新である。
 何だか、いつの間にか7月が終わってしまって、きょうから8月。何と言うか、もう一度ちゃんとこのブログについて考えて、やるならやるで、もう少ししっかりと取り組む必要があるように思ったのである。

 元々が、明確なコンセプトがあって始めたものではないので、ちょっと間が空くと面倒くさいという感覚が広がって、ちょっと飽きてしまったかなという感じ。
 その間、見知らぬ鉄道マニアやいろいろなブログなどを覗いてみたりしたが、ホントにみんながんばっていて、なるほど、みんなこんなに真面目にしっかりやっているのかと、感心するばかりだったのである。

 これから続けていくためには、それなりの設計図が必要だと思った。書こうと思えば、書くことがなかったわけではない。でも、ずるずると何でも書けばいいというものではないだろう。日記を書くわけではないのだから、書くこともあれば書かないこともある。歳をとったのだから、そのあたりのことをちゃんと整理してみる必要がある気がしたのである。
 何かが変わるわけではないと思う。

 とりあえず、月の初めということで、きょうはこんなところで。
by krmtdir90 | 2013-08-01 21:45 | 日常、その他 | Comments(2)


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