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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
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空が青い

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 端の方とはいえ、関東平野に生まれ育った者としては、この時季、冷え込むけれど快晴というのは当たり前のように感じるが、日本全体を考えてみると、結構いいところに住んでいるのだなと思う。
 また、暮れから正月にかけてというのは、空の青さがいっそう際立つような気がする。
 というわけで、何と言うこともないのだけれど、わが家の2階のベランダから見たきょう午前10時頃の空。煙草を吸うのはベランダということになっているから、これはそのついでに撮ったものです。
by krmtdir90 | 2013-12-30 17:19 | 日常、その他 | Comments(2)

年の暮れは忙しい

 「あけぼの」「はまなす」の旅の後、年末までにもう一回どこかに出掛けたいと思っていたが、結局どこにも行けずに年の暮れになってしまった。青春18きっぷはあと3回分残っているので、年が明けたら、期限の1月10日までに何とかしなければならない。ただ、年を取ったのだろう、寒いのは(暑いのも結局同じなのだが)結構気持ちを萎えさせると思う。

 もちろん、この間ずっと家でくすぶっていた訳ではない。先週は高速の休日割引を利用して、一人で諏訪の方にお酒を買いに行ってきた。
 すでに新酒が出ていて、下諏訪の諏訪大社下社秋宮に近い菱友醸造で「御湖鶴(みこつる)」の生粋しぼりたて純米(生酒)というのを2本、上諏訪の宮坂醸造で「真澄」の吟醸あらばしり生原酒を1本購入してきた。この3本の一升瓶でわたしの冷蔵庫は一杯である。
 ただ、冬場は冷やの生酒もいいが、最近はお燗をしていただく良さにも目覚めてしまったので、「御湖鶴」では燗乃純米というお燗向きのお酒があるというのでそれも1本、あと、帰り道の農協で「神渡(みわたり)」(岡谷の酒蔵で、行ったことはないが豊島屋というところが作っている)の純米旨口というのを1本、結局一升瓶を5本買って帰って来た。これだけあれば、しばらくは豊かな気分で過ごせそうである。

 わたしが行った時は諏訪湖はまだ凍っていなかったが、ここ数日の冷え込みで、恐らくいまはすっかり結氷したのではないだろうか。今年は御神渡り(おみわたり)は出来るだろうか。
 お昼は諏訪インターの近く、諏訪大社上社本宮の参道と国道20号が交差する飯島(!)という交差点そばのハルピンラーメンで、ニンニクラーメン卵入り750円を食べてきた。ニンニクと言っても生が入っている訳ではないので、臭みは全くなく、味噌でも醤油でも豚骨でもない(実際、何回食べてもよく判らない)、ピリ辛で濃厚なスープが何とも癖になるラーメンで、こっちの方に行くと少し遠回りでも必ず寄ってしまう店なのです。
 あとは、例の御嶽山に行った3人で伊豆・稲取の温泉に行って、伊豆半島一周ドライブをしてきたが、このブログはあったことを何でもかんでも書くつもりはないから、この旅行のことなど、触れる必要がないとわたしが判断したことは特に触れることはないのである。

 ところで、年末というのは何かにつけてすることがいろいろあるもので、白菜の漬け物作りというのもこの季節の定番になってしまった。別に樽などにちゃんと漬け込む訳ではなく、例のらっきょうと同じで、適当な大きさに切った白菜をビニール袋に入れて塩漬けにする、いわゆる浅漬けというやつである。漬けてあるものを手軽に買ってくるよりも何となくありがたみも増すようで、結構やる気になっている。
 ところが、今年は野菜の値段が昨年と比べて軒並み上がっているようで、アベノミクスだかデフレ脱却だか知らないが、景気が上を向くと庶民の生活が下を向くことになるのは、何とも許し難いことである。漬け物関係では、白菜2玉…昨年480~500円・今年650~680円、キュウリ…昨年3本99円・今年1本59~69円。キュウリの糠漬けは、最近は全く漬けていない。

 また、歳末は正月向け食品が各店横並びで一斉に値上がりするのは、ある意味仕方がない面もあるのかもしれないが、やはり割り切れない気分になるのである。その最たるものがタコで、通常の2倍から3倍の値段が付いている。絹さやも同様で、通常とそれほど違わない値段の場合は、パックの中身が半分になっている。
 何だかなあと言いながら、まあ正月だから仕方がないと諦めてしまうのは、なんだかんだと言ったところで、まあそれなりの生活が送れているということになるのだろう。

 歳末ということで、床屋に行ったり、墓参りに行ったり、あれこれ買い物に行ったり買い物につきあったり、いろいろしているうちに、11月に受けた健康診断の結果を12月中に聞きに行かなければいけなかったのを、すっかり忘れてしまった。年明けに病院が再開したら、周りからごちゃごちゃ言われる前に行くことにしようと思う。
 それと、1ヶ月ぶりに歯医者に行って、うまくすれば治療完了となる筈だったが、レントゲンで見せてもらうと、例の歯の周囲の黒い部分は薄まってはいるものの、思ったほど劇的な改善とはなっておらず、年を越してもう一度、1ヶ月後に診てみましょうということになってしまった。医者は言わなかったが、やはり年齢的に回復が遅くなっているのだろうと思った。実感としては、もう煎餅もピーナッツも普通に食べられるし、全く以前と変わらなくなったと思うのだが、科学的証拠を見せられては何とも言いようがない。

 というようなことで、いよいよ押し詰まって来ましたぞ。明日は餅を切ったり、裏高尾の豆腐屋に行ったり、日野の魚屋(角上魚類)に行ったり、まあまたいろいろとあるのです。
by krmtdir90 | 2013-12-29 23:59 | 日常、その他 | Comments(2)

「成長から成熟へ-さよなら経済大国」(天野祐吉)

 「広告批評」という雑誌を買っていた時期がある。調べてみたら、創刊は1979年ということだから、興味を持っていたのはもっと若い時期だったかと思っていたが、案外年が行ってからだったようだ。わたし自身、別に広告とは何の関係もなかったが、広告という切り口から社会の様々な問題を眺めるという、その視点の新鮮さに惹かれたのだと思われる。
 この雑誌の創刊編集長にして中心人物であった天野祐吉の死去が報じられたのは、今年10月のことだった。特に注目して追いかけていた人ではないから、それほどの感慨があった訳ではない。そう言えばそんな雑誌を買っていたことがあったなと、忘れていたことをちょっと思い出した程度のことだった。

 先日、近所の書店で新書の新刊コーナーを見ていたら、天野祐吉の最後の本として、この本が死後の11月に刊行されて並んでいるのを見つけた。何となく気になって購入し、新書だからせいぜい数時間で読了してしまったと思う。新書だから、著者としてもそれほど全力投球した本ではなかったかもしれない。しかし、天野祐吉の「いま」を見る目は確かだなと、何度も納得させられたのである。
 元々ダンディな雰囲気を漂わせていた人だったと思うが、文章も飄々として軽みがあり、肩肘張らずに物事の核心を平易に突いてみせるところに感服した。ホームグラウンドとも言うべき広告の変遷を辿りながら、いまの社会がどうも大きく歪んでしまったように思えてならないという、この本の基調にある感慨は具体的で説得力があると思った。

 特に嬉しかったのは、冒頭の「歪んでいると思えることが、いまの世の中、いっぱいある」実例として5つ挙げられている中で、リニア中央新幹線を「とてもふつうの感覚とは思えない」と槍玉に挙げてくれたことである。
 「東京と大阪を一時間で結んでどうするんでしょう」「そのぶん失われるものもたくさんあるということを、いったいどう考えているんでしょうか」と書いてくださったことを、まだ生きているわれわれは、きちんと受け止めなければならないと思った。

 経済至上主義に毒されたいまの日本を見る目は、表現する言葉は柔らかく節度があるが、原発再稼働への違和感や3.11後のことにもちゃんと触れていて、問題の本質をきちんと押さえる姿勢はことのほか厳しいと感じた。
 大量生産・大量消費時代の到来とともに、広告が計画的に品質や欲望の廃品化を画策していたという指摘や、その結果、ものが溢れるばかりの経済成長の度合いと、人々の生活満足度(しあわせ感)とがまさに反比例していったという指摘など。
 「小金がたまったぶん世の中の空気は酸欠状態になって、街を行く人たちは汚れた水の中の金魚のように、口をぱくぱくさせて歩いている。人殺しがふえ、いじめがふえ、自殺がふえ、なんだかみんな目つきが悪くなったと思いませんか」という問いかけは、いまの時代にこの上なく切実である。

 天野祐吉の最後のメッセージ、本のカバーにも印刷されていた「経済力にせよ軍事力にせよ、日本は一位とか二位を争う野暮な国じゃなくていい。『別品』の国でありたいと思うのです」という言葉は、いまの日本人が様々な場面で噛みしめるべき言葉であると感じたのである。
 年末は、何となくこの一年に亡くなった人を振り返る気分になる時だが、天野祐吉のこのメッセージは忘れないで置きたいと思った。
 そう言えば、ピーター・オトゥール(アラビアのロレンス)も死んじゃったんだなぁ。
by krmtdir90 | 2013-12-27 12:48 | 本と映画 | Comments(0)

「起終点駅(ターミナル)」(桜木紫乃)

 北海道を鉄道で旅していると、沿線に廃屋の姿をよく見かける。何とか原形を留めているものもあれば、無惨に崩れかけていたり、完全に倒壊してしまったものもある。それは疎らな集落の中であったり、孤立したような山裾や原野の中だったりする。
 何れも、かつてそこに人の生活が営まれていたことの証拠であり、その生活がいかなる理由によってか、ある時点で失われてしまったことの痕跡である。廃屋は他の地域のローカル線でも見かけることはあるが、やはり北海道は、そうした痕跡が飛び抜けて多いように感じる。それは、厳しい気候風土と無関係ではないだろうし、また他と比べものにならないような、浮き沈みの激しい時の流れを経験したことを物語ってもいるのだろう。

 この短編集の表題作である「起終点駅(ターミナル)」で、女主人公・敦子が厚岸近くの廃屋となった実家を訪ねるシーンがある。あ、まただと思った。桜木紫乃の物語の中には、廃屋や、何年か後には(つまり、いま住んでいる人間が死ねば)廃屋になるのであろう家屋が、よく出てくるような気がする。
 「ラブレス」では、主人公である百合江と里美の姉妹が、老母・ハギの死後、百合江の娘(ハギの孫)の理恵に言われるまま、標津・中茶安別(なかちゃんべつ)の、筆舌に尽くせぬ苦難の子ども時代を過ごした、開拓小屋の廃屋を訪ねる印象的なシーンがあった。
 自らが生まれ育った家がいまは廃屋となり、周囲も荒廃して雑草に覆われている。そこには、そうならざるを得なかった家族の歴史があり、かつてその家を出ることがすべてだった自らの始まりと、その辿ってきた歳月の重さを甦らせるものがあるのである。

 桜木紫乃の物語では、多くの登場人物の背後に、自らの出自を示す廃屋や、廃屋になりつつある家屋あるいは風土が描かれていることが多いように思う。登場人物たちは、そこを出て他の土地で新しい生活を作り、そのままそこに仕事を持って根付く者もいるが、逆に廃屋となりつつある土地に絡め取られて、抜け出せなくなってしまう者もいるのである。
 どちらにしても、登場人物はみんなそれぞれにひとりであり、出会ったり別れたりを繰り返しながら、結局ひとりで生きていくことを自らに確認するしかないのである。この「起終点駅(ターミナル)」という短編集に集められた6編の物語は、その登場人物の孤独感がとりわけ濃いように感じられた。

 この6編は、2010年10月から2011年11月にかけて、小学館のPR誌的月刊小説誌「STORY BOX」に、「無縁」というタイトルで不定期連載された作品であるらしい。連載開始の15号には、「縁(地縁・血縁・社縁…)を無くした人間がどう生きるかを真っ向から問う意欲作」という紹介があったようだ。
 大幅な加筆改稿を経て単行本化されたのは2012年4月で、以後何度も版を重ねており、まだ文庫本にはなっていない。わたしが札幌の書店で購入したのは、2013年8月・第7刷発行の単行本である。
 なお、「ラブレス」が刊行されたのが2011年8月だから、「無縁」はその前後のほぼ同時期に執筆された作品群ということになる。

 単行本「起終点駅(ターミナル)」では配置が変えられているが、「無縁」1~6話として発表された順に並べ直してみると、「海鳥の行方②」「起終点駅(ターミナル)③」「かたちないもの①」「潮風(かぜ)の家⑥」「たたかいにやぶれて咲けよ⑤」「スクラップ・ロード④」の順になる(丸囲み数字は単行本での順序)。
 個人的には、発表順に「海鳥の行方」から「潮風の家」までの4編が、特に素晴らしいと思った。ちょっと語弊があるかもしれないが、どの作品にも良質なミステリー的要素があって、展開に対する一種のサスペンスとして読む側に迫ってくるのは、主人公(あるいは副主人公)の人生における、過去と未来の出会うところというか、大きな分岐点となるような地点でのドラマなのである。

 最初に書かれたらしい「海鳥の行方」では、主人公の駆け出し新聞記者・山岸里和が、釧路港の防波堤で偶然知り合った釣り人の男、事故死した60歳のその男の過去を調べていくうちに、男の犯した殺人とその原因となった元妻の存在に辿り着き、十勝の新生(しんせい)という町(かつて愛国や幸福といった駅が人気を集め、その後廃線となった旧広尾線、その終点・広尾駅の一つ手前にあった駅)にその妻を訪ねるシーン、現在はその小さな町でひっそりと一人だけの理髪店を営む元妻に、かつての夫の不慮の死を伝えるのか伝えないのか、このスリリングな数ページに凝縮されたものの重さは、ちょっと言葉にならないくらい鮮烈である。
 「かたちないもの」では、主人公・笹野真理子の元に、死んだ元恋人・竹原基樹から神父・角田吾朗の手を経て、タイムカプセルのように戻ってきた十年前の彼女の未練の手紙が、彼女の過去と現在を鮮やかに照らし出す。
 また、表題作「起終点駅(ターミナル)」では、主人公の弁護士・鷲田完治と彼が国選弁護人として関わった覚醒剤使用事件の被告・椎名敦子とのメインストーリーと並行して、鷲田自身の結婚と離婚に関する(分量としては10分の1以下の)サイドストーリーが語られるのだが、幼い時に別れたきりのひとり息子から送られてきた結婚披露宴への招待状が、彼自身の現在の生活をひそやかに掻き乱しているのである。彼は椎名敦子との(あくまで弁護人と一被告人という枠を外れることのない)ストーリーの終わりとともに、披露宴への出欠の手紙に回答を記入するのだが、そこには彼の前を通り過ぎながら垣間見えた敦子の人生のストーリーが、微妙な影響を与えていたようにも思えるのである。

 いずれも、見事な出来映えの物語と言うしかない。「ラブレス」で最初の直木賞候補になった桜木紫乃は、この「起終点駅(ターミナル)」を経て、その次が2013年1月刊の「ホテルローヤル」になる訳であるから、まさにちょうどこのあたりで、確実に一つ階段を上がることになったような気がするのである。
 今年読んだ本の中のベスト(たいして読んだ訳ではないが)は、甲乙つけ難いこの3作と言っていいだろうと思っている。
by krmtdir90 | 2013-12-26 15:04 | 本と映画 | Comments(0)

北への旅⑦急行「はまなす」で青森へ(2013.12.11~12)

 *読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。

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 札幌駅の構内待合所は、この写真の右手にある。通路の電光掲示に、やっと「はまなす」の表示が出た。待合所の方の詳しい電光掲示では、入線は21:38のようだ。

 少し前にホームに上がり、最後部で入線して来るところを写そうと待っていた。ところが、照明は暗いし、思ったより速いスピードで入って来たので、こういう結果に。
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 まあ、いいだろう。時間はあるし、先頭までホームを歩いて見ていくことにする。最後部は7号車で、3号車とともに自由席である。
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 空いてはいるが、利用者はあるようだ。旅行者という感じではなく、札幌まで用事で来た人とか遠距離通勤者が、最終を逃した後の「押さえ」として利用しているような感じだった。そういう利用者は、わたしが乗った指定席ドリームカーにもいるようだった。

 「はまなす」のマークは、どこか昭和の雰囲気である。
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 5、6号車が指定席ドリームカー。わたしの座席は5号車10番のDである。入口にあるマークの通り、このくらいリクライニングできる快適なシートだった。
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 4号車が 満席だった指定席のびのびカーペットカー。1、2号車が開放式2段のB寝台である。B寝台にはほとんどお客がいないようだった。
 1号車先頭の入口にあった「はななす」のマーク。少し色褪せた感じが何とも言えない。
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 これが函館まで牽引するDD51形ディーゼル機関車。北斗星などは重連だが、「はまなす」は単機である。このあたり、照明が暗くブレてしまうので、フラッシュをたいての撮影になった。
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 ヘッドマーク。使い込まれて汚れた感じが、これまた何とも言えない。
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 「はまなす」は、JRで唯一残った急行列車である。青函トンネルが開通して青函連絡船が廃止された時、夜を越えて本州と北海道を結ぶ列車として営業を開始した。いまは車輌の老朽化も進み、利用者も減少しているようで(夏休みなどは混み合うらしいが)、何となく先が案じられる列車の一つになってしまった。

 それでは乗車します。
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 5号車は入ってすぐのところに、ミニサロンがある。以前は喫煙室だったらしいが、いまは全車禁煙になってしまった。
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 ペットボトルを置いたところがわたしの席。
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 これは14系客車と言うらしい。
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 5号車の乗客は12、3人だろうか。大体ばらけるように座席が決められている。そういうきっぷの売り方をしているのだろう。

 定刻22:00、発車。すぐに車掌がきっぷの確認に来る。その後も、結構頻繁に車内を巡回していたようだった。
 一晩中起きていても大丈夫なほど若くはないから、適当に眠らなければならない。とりあえず、最近ホテルで寝酒にしているウィスキーのポケット瓶に、3分の1ほど残っていたのをチビチビやりながら、眠気がやって来るのを待つことにする。このくらい空いていれば、他のお客を気にすることもなく、かなりだらけた気分になることができる。ドリームカー、これは結構いいかもしれない。

 時刻表で確認すると、札幌を出た「はまなす」は新札幌、千歳、南千歳、沼ノ端、苫小牧と停車しながら、決して先を急ぐ感じではなく、ちょうど心地良いスピードで走っている。ブレーキがかかるとガクガクと揺れるのは、やはり車輌が古いせいだろうか。

 苫小牧発が23:04。少しいい気分になっていたから良くは覚えていないが、確かこの時点で車内の照明が暗くなったと思う。苫小牧から先は、この列車が最終列車ということになるらしい。わたしはいつの間にかウトウトしていたから、はっきりは判らないが、このあと登別、東室蘭、伊達紋別、長万部と停車していくうちに、ドリームカーのお客も減っていったらしい。自由席の方も同じだったのだろう。

 函館で車内放送があり、それで目が覚めた。時刻表では2:52である。ちょうど30分の停車時間があり、ここで機関車の付け替えが行われるはずである。
 車内は暑いくらいだったので、セーターや靴下も脱いでしまっていたので、身支度を調えてからホームに出てみる。あまり寒さは感じない。
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 まず、新しい機関車の方に行ってみる。ここから進行方向が変わるから、これまでの最後尾の方である。あまり急がなかったので、すでに連結は終わっていた。海峡線用のED79形電気機関車である。やはり暗いので、フラッシュを使用して撮影。
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 ヘッドライトが点いた。
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 反対側の、これまで先頭だった方にも行ってみたが、すでにDD51は切り離されて、行ってしまった後だった。
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 少しホームをぶらぶらした。
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 車内に戻る。中は暖かくてホッとする。
 3:22、函館駅発車。
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 5号車の乗客は5、6人に減っていた。
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 シートを向かい合わせにして、深くリクライニングさせ足を投げ出す。シートの間隔も広いから、非常にゆったりして快適である。
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 また少しウトウトしたと思うが、眠りはさっきよりずっと浅かった。
 「はまなす」は青函トンネルを走行する時も、他の特急列車と違って速度が遅かったようで、最深部を示す「青・青・青・緑・青・青・青」の光を、しっかりと確認することが出来た。緑の光は、たぶん平行して3本だったと思う。

 蟹田のあたりで、車内の明かりが再び元の明るさになった。夏なら窓の外も明るくなってくる時間だろう。もちろんいまは真っ暗である。
 青森の3つ手前、奥内(おくない)という駅で交換待ちの停車があった。外は雪が降り始めていて、うっすらと積もり始めているようだ、
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 時刻表では5:39、実際は少し遅れたようだったが青森駅着。青森駅も雪が降っている。
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 このあと、6:00発の奥羽本線・弘前行き始発列車で一駅、新青森駅に向かう。701系電車、ロングシート。通勤客などで座席は半分くらい埋まっている。一日の始まりである。
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 新青森では、始発の新幹線にも乗り継げるのだが、一台遅らせて6:46発・はやて22号にしてある。すでに営業している売店でサンドウィッチとコーヒー、それに新聞を買って、暖かい新幹線待合室で朝食にした。喫煙所で、きょう最初の一本を吸った。急ぐ旅ではないのだから、このゆったりした感じが大切なのである。
 外がゆっくりと白んできた。雪の朝である。

 今回の旅はこれで終わり。最後がいつも新幹線の写真というのは芸がないが、まあ仕方がない。東京駅到着は10:36。東京は当然のごとく冬晴れだった。
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by krmtdir90 | 2013-12-18 12:47 | 鉄道の旅 | Comments(2)

北への旅⑥函館本線で札幌へ・2(2013.12.11)

 *読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。

 長万部駅4番線ホームに停車中の12:10発・小樽行き。キハ150形の単行である。
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 この車輌の欠点は、窓が開けられないことである。ガラス越しの撮影になるから、汚れもあるし、何よりも反射でいろいろな光が写り込んでしまうのである。その代わり、運転席脇からの前後の撮影は、キハ40よりガラス面積が大きいからやり易くなっている。まあ、この先はやれるところまでやってみよう。

 長万部・小樽間の函館本線「山線」区間というのは、現在ではすっかりローカル線になってしまい、非電化単線のまま、運行される列車の数も少なく、特急列車なども走っていない。

 最初の駅・二股(ふたまた)駅は、文字通りの廃貨車駅舎である。地元の女性3人連れが下車したが、もちろん脇のところから外に出て行った。
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 次の蕨岱(わらびたい)駅は、車掌車利用の駅舎。秘境駅ランキング72位である。
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 向こうに見える赤い鳥居が気になる。調べてみたが、インターネットの地図でもこのあたりは詳しい縮尺がなく、判らなかった。
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 黒松内(くろまつない)駅。
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 熱郛(ねっぷ)駅。座席の窓からだと、相当いろんなものが写り込んでしまう。最初の頃は全然気にしていなかったのだが、気になり出すとどうにも許し難い。
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 次の目名(めな)駅まで、所要時間は17分。峠越え区間にはいる。海抜214メートルの目名峠である。最高所はやはりトンネルで抜ける。
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 峠を越えた先にある、目名駅。ログハウスの駅舎である。
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 蘭越(らんこし)駅。
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 この流れは、尻別(しりべつ)川。流れの向こうに見えてきた山が、雲がかかっているが羊蹄山のようだ。
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 昆布(こんぶ)駅。写り込みが気になる。
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 ニセコ駅。観光客の乗降がある。外国人も目につく。
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 比羅夫(ひらふ)駅。この写真は一枚だけ、開いたドア口のところから写したものである。やはりガラスがないと鮮明に写るが、ワンマン運転の場合、開くドアは運転手後ろの1カ所だけだし、運転手はこちらが降車客なのかどうか気にしているのだから、ここから撮り続けるのはマナーに反することだろう。
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 この駅は、駅舎が民宿になっている珍しい駅だということを、後になって知った。

 蝦夷富士・羊蹄山。さっきより姿を現してきたが、頭の雲だけはまだ取れない。
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 13:41、倶知安(くっちゃん)駅に到着。停車時間23分。
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 昨夜の嵐は、このあたりでは雪だったのだろうか。線路脇の雪を見る限り、まだ新しい雪という感じだった。ただ、全道的に気温は高めだったようだから、ホームなどは積もらなかったか、融けてしまったかしたのだろう。
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 ホームの屋根を支える左の柱のところに、灰皿が立っているのが判るだろうか。この写真、くわえ煙草で撮影しました。

 小沢(こざわ)駅。ちょうど、ダイヤモンド小沢駅といった感じ。
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 銀山(ぎんざん)駅で、交換待ち停車。
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 行き違ったのは、2輌編成の倶知安行き。
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 然別(しかりべつ)駅。
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 日が陰って少し暗くなると、ガラス越しではどうしても写り込みが激しくなってしまう。駅の撮影はここで途切れることになる。
 仁木(にき)駅、余市(よいち)駅、塩谷(しおや)駅は写真なし。

 蘭島(らんしま)駅は交換待ち停車。外に出る余裕もあった。
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行き違ったのは、長万部行き単行。
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 最後の塩谷駅から小樽までは駅間距離が結構あって、その間国道に付いたり離れたりしながら、坂の多い小樽郊外の町並みを縫って行く。

 15:29、終点・小樽駅に到着。この車輌はそのまま15:55発の然別行き区間列車になるようで、下校してきた高校生が入れ替わるように乗車していた。
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 小樽から先は旭川まで、全線が電化複線になる。また、小樽から札幌を経て江別・岩見沢に至るルートと、同じく電化複線の千歳線経由で新千歳空港駅に至るルートは、道内で最も利用客の多い、言わば都市部の路線といった感じになっている。

 このあとは特に計画はない。札幌駅22:00発の「はまなす」まで結構時間があり、乗車前に夕食を取るにしても、時間をかなり持て余すことになりそうだ。とは言っても、もう夕方で外は寒いし、小樽はこの前歩いてしまったから特に行きたいところもない。
 一応、駅前には出てみたが、すぐに戻ってきてしまった。改札を出たところに、クリスマスを意識したガラスアートギャラリーというのが出来ていた。
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 ということで、15:41発の江別行き・いしかりライナーに乗車する。3輌編成のロングシートだったが、ここからは旅行者は圧倒的少数派だから、気楽に写真を撮ることは出来ない。
 しかし、朝里(あさり)駅を過ぎると、函館本線はこれまでで最も海に近いところを走って行く。
 北海道を通過した低気圧がオホーツク海で急激に発達し、今夜から冷たい空気が一気に流れ込むのだという。海は次第に荒れ始めているようだ。まだそれほど混んではいないので、立って行ってドアのガラス越しにシャッターを切る。
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 ここで一つ浮かんだプランは、この前来た時この区間で気になっていた、銭函(ぜにばこ)駅での途中下車。運転本数は多いから、時刻表を気にする必要は全くないのがいい。
 15:59、途中下車。改札横のホームに、こんなものが置いてあった。
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 改札口を出たところ。電光掲示板で、運行本数が多いことが判ると思う。キヨスクもある。ただ、外に出て帰って来たら、このスペースが学生でギッシリだった。
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 駅舎外観。もう薄暗くなり始めている。
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 駅前の道道225号をちょっと行くと、すぐ間近に海を見ることが出来るところがあった。波しぶきが上がっている。
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 再び駅に戻って。空には上弦の月がかかっている。路線バスが立て続けにやってきて、高校生や大学生を降ろしていく。駅舎の中は学生で溢れんばかりである。
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 風格のある駅名板が掛かった入口。
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 16:29発の江別行き・いしかりライナーに乗車。さっきと同じ3輌編成のロングシート。座れたが、ここからは立っているお客もいる。
 手稲・札幌間は快速運転となり、16:51、札幌駅着。

 「はまなす」までは、まだ5時間もある。どうやって時間をつぶすか。寒いから、町に出て行く気にはならない。思いついたのは、JR北海道の中で鉄道事業を差し置いて収益を上げているという、JRタワーに上ってみることだった。
 地上160メートルの展望フロアは38階にあり、直通エレベーターで一気に上って行く。料金は、一般700円、シニア(60歳以上)600円。何か年齢の分かるものを提示するのかと思ったら、申告するだけでいいのだという。お客を信用していて、これは気持ちがいい。

 というわけで、札幌の夜景。三脚がないから、どんなにがんばっても微妙にブレてしまう。まあ、仕方がない。
 エレベーターを降りてまず広がる、これが北の方角。
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 これは西の方角。左上に明るく見えているのは大倉山シャンツェ(ジャンプ競技場)、手前から右にカーブしている暗いところがJRの線路である。こちらに向かって来る列車のヘッドライトが判るだろうか。
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 これは南の方角。
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 そして、これが東の方角。手前からやや斜めに、奥に向かっている黒い部分がJRの線路。これもこちらにやって来る列車のライトが写っている。
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 びっくりしたのがこのトイレ。こんなことしてもいいんだと感動しながら、眺めのいい左側で心置きなく?用を足させていただきました。
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 展望フロアを2周したが、それで十分眺めを満喫した。1時間弱で下に降りて、6階の飲食フロアで、ビールを飲みつつ天ぷらを食べて夕食とした。まだ7時前。時間を潰すのは難しいものだ。
 外に出て、JRタワーと札幌駅を撮影。
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 喫煙スペースの場所も確認。大型書店が入っていたので、しばし散策。さすが北海道、入口すぐのところに桜木紫乃コーナーが設置されていて、わが町の書店では見かけない本もしっかり揃えていた。本は重いから、その中から短編集「起終点駅(ターミナル)」を一冊だけ購入。

 最後は、3台の大きな石油ストーブがガンガン燃えている待合所で、慌ただしく行き交う札幌市民を眺めながら、1時間ほどぼんやりすることになった。これから最後の楽しみがあるのだから、まあいいか。
by krmtdir90 | 2013-12-17 15:22 | 鉄道の旅 | Comments(0)

北への旅⑤函館本線で札幌へ・1(2013.12.11)

 *読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。

 昨夜は一晩中風雨が激しかった。密閉されたホテルの部屋でも、音が耳に付いた。しかし、出発する頃になると雨もほとんど止み、風も大体治まっていた。予報より早めの回復が期待できそうである。

 現在、函館・札幌間を走る特急列車は、すべて長万部・洞爺・東室蘭・苫小牧といった海沿い(内浦湾・太平洋)のルートを走っていて、これが道南・道央を結ぶメインルートになっている。
 このルートは、函館→長万部が函館本線、長万部→苫小牧→沼ノ端が室蘭本線、沼ノ端→南千歳→白石(しろいし)が千歳線、そして白石→札幌が再び函館本線になるのである。

 1905(明治38)年に北海道の大動脈として開通した函館本線は、函館を出た後、長万部から「山線」となって、倶知安を経て小樽に抜け、再び海沿い(今度は日本海)を走って札幌、さらに白石を経て岩見沢・滝川などを経由して旭川に至っていたのである。
 新幹線が札幌に到達するのはまだずっと先の話だが、その時にこの「山線」のルートは新幹線に置き換えられ、廃止されるだろうと言われている。
 きょうはこの函館本線を普通列車で辿り、できるだけ駅の写真を撮りながら札幌まで行きたいと考えている。

 函館駅1番線ホームに、8:17発の長万部行きが入線している。2輌並んでいるが、これはすでに切り離されていて、向こう側の1輌だけが運用されるようだ。
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 サボ(行先標)の「大沼公園経由」というのは、函館本線の大沼・森間が通称「駒ヶ岳回り」と「砂原(さはら)回り」の2ルートがあって、この列車は「駒ヶ岳回り」であることを表している。

 大好きなキハ40形であるが、車内をきちんと写した写真はなかったような気がする。まだ空いているから、ちょっと写しておくことにする。
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 新幹線開業時に新函館駅となることが決まっている、現在の渡島大野(おしまおおの)駅。工事が進められていて、駅もホームも仮設のものになってしまったようだ。
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 仁山(にやま)駅を過ぎて、晴れていれば小沼越しに駒ヶ岳が望める絶景ポイントだが、まだ天気は回復していない。
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 大沼(おおぬま)駅。
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 ここから先、通過した東山(ひがしやま)駅を除いて、長万部までのすべての駅を撮影することが出来た。つまり、単行でも車内は結構空いていたということである。
 大沼公園(おおぬまこうえん)駅。ただし、この駅だけは下車しないと全景を写すことは困難である。いつ通っても下車する人のいる駅で、名駅舎だと言うし、大沼公園は観光バスで来たことがあるのだが、一度下車してみる必要がありそうだ。
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 大沼。まだ日射しはないが、雲の切れ間から僅かに青空が覗いている。
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 赤井川(あかいがわ)駅。秘境駅ランキング116位。天気はどんどん回復してきている。
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 車窓の駒ヶ岳。これだけ見えれば文句はない。
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 駒ヶ岳(こまがたけ)駅。交換待ち停車なので、時計を見ながら跨線橋を渡り、外に出てきた。単線区間はこれがあるから楽しい。
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 次の東山駅はランキング25位の秘境駅なのだが、この列車に限って通過してしまう。残念。
 そして、姫川(ひめかわ)駅。秘境駅ランキング44位。
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 9:43、森(もり)駅に到着。31分停車。この間に「砂原回り」の普通列車と接続する。
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 この駅は、跨線橋の上が絶景ポイントである。相変わらず雲は多いが、駒ヶ岳の姿がしっかり見えている。
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 また、この駅はホームが極端に長い。隣の島式ホームの方に降りて、かなり歩いて来たがまだまだ先がある。もういいやという感じで駒ヶ岳を撮影。それにしても、一体何メートルあるのだろうか。
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 森・長万部間は、相変わらず非電化ながら、一部を除いて複線になる。間に一本線路があると、駅舎の撮影には好都合なのである。
 桂川(かつらがわ)駅。低いところに待合室があるらしいが、よく判らない。
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 石谷(いしや)駅。向こうに海が見えている。雰囲気のある駅舎だ。
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 本石倉(ほんいしくら)駅。
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 石倉(いしくら)駅。
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 落部(おとしべ)駅。
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 野田生(のだおい)駅。
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 山越(やまこし)駅。ここは江戸時代、日本最北の関所が置かれたところで、ここより先が蝦夷地だったらしい。駅舎は関所をイメージしたもののようだ。
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 八雲(やくも)駅。新幹線札幌延伸時には、ここに新駅が置かれる計画になっている。
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 鷲の巣(わしのす)駅。秘境駅ランキング37位。
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 山崎(やまさき)駅。
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 海沿いを行く。内浦湾(噴火湾)である。ずいぶん青空が広がり、波も穏やかである。
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 黒岩(くろいわ)駅。地元の人が下車していく。列車は基本的に空いているのだが、地元のお客の利用もそれなりにあるようだ。
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 北豊津(きたとよつ)駅。秘境駅ランキング22位。
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 国縫(くんぬい)駅。しっかりした駅舎が残っている。
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 中ノ沢(なかのさわ)駅。廃貨車(車掌車)利用の駅舎である。
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 11:31、終点・長万部(おしゃまんべ)駅に到着。乗り換え時間は39分。
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by krmtdir90 | 2013-12-16 23:30 | 鉄道の旅 | Comments(4)

シェイクスピアシアター「リア王」

 きょうは午後から、六本木の俳優座劇場に、シェイクスピアシアターの「リア王」を観に行ってきた。最近「リア王」づいている感じだが、これは所沢高校時代の卒業生が出演していたのである。

 所演が清水邦夫をやっていた時代だから、もうずいぶん昔の話になる。わたしが顧問として初めて関東大会(船橋)に行った時、「救いの猫ロリータはいま…」で彼女は1年生ながら巻子を演じた。翌年の「明日そこに花を挿そうよ」ではお米を、3年生の「あの、愛の一群たち」ではふねを演じて、所演の一つの時代を築いたヒロインだった。セカンドネームは「くっぱ」。
 これまで公演通知をもらうたびに、何と言えばいいのだろう、道を誤らせてしまったのではないかという責任のようなものを感じて、何となく足が向かなかったのである。いつかキリをつけるだろうという思いもあった。だが、いつまで経ってもキリはつかなかった。

 あれから何年が経ったのだろう。もう観に行ってあげなければいけないと思ったのである。ここまで来たら、よくがんばったと言ってあげる以外ないではないか。

 この「リア王」は、シェイクスピアシアターがやっている「女性たちのシェイクスピア・第3弾」ということで、全員女性キャストが演じる「リア王」だった。「くっぱ」が演じたのはグロスター伯爵。難しい役だったと思う。
 高校時代から萌芽はあったと思うが、押さえ加減のセリフの安定感は抜群で、集団の中で出過ぎないが存在感を示すバランス感覚も、とても良かったと思った。あの頃の姿が甦ってきて困った。卒業して、いろんな経験をしてきた結果がいまの姿だろうに、元教員は結局「あの頃の姿」になってしまう。全く困ったものである。

 突然だが、「くっぱ」にはいい演出家に出会って欲しいと願わずにはいられなかった。役者「くっぱ」はこんなものではないと思ったのも事実なのである。
 率直に言って、「リア王」を全員女性で演じる理由が見えなかった。リアを女性キャストが演じるのは、どう考えても無理がある。無理を無理でなくする、どういうコンセプトがあるのか、最後まで判らなかった。
 「くっぱ」の責任ではない。芝居としての統一感がなく、展開のキレと言うか、展開の一貫性が作れていないと思った。演出の責任である。

 それにしても、あの所演の時代、向こう見ずにもほどがある、みんなよくあんな台本に挑戦していたなと、今更ながらその無謀さが懐かしく思い出されたことだった。
 くっぱ、これからもガンバレ。これからは、できるだけ観に行くようにするよ。
by krmtdir90 | 2013-12-15 21:55 | 高校演劇、その他の演劇 | Comments(0)

北への旅④江差線往復・2(2013.12.10)

 *読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。

 江差発・函館行きの列車は、14:13に木古内駅に着いた。しかし、ここの発車は15:10である。1時間近い停車時間は何のためなのか、とりあえず、乗客はみんな列車を降りる。
 そして1時間後に戻ってきたら、例のテツの人たちはきれいにいなくなっていた。みんな、また特急に乗り換えてどこかに行ってしまったようなのだ。江差線お別れ乗車は、どうやらこういうふうにやるのが合理的ということなのかもしれない。 

 とにかく、わたしはここで外に出て、遅い昼食にしようと思っている。
 その前に、木古内駅。
 構内の跨線橋を上がると改札がある。改札を出ると、小さな待合室とキヨスクも健在。
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 「ありがとう江差線」というパネルがあって、昔の木造駅舎の写真が載っているが、結局これらの駅舎は一つも残らなかったようだ。
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 さらにドアを出ると、駅の両側を結ぶ連絡通路になっている。
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 この正面に行って階段を下りると、いまはさらに、建設中の新幹線の高架下を延々歩いて反対側の出口に通じているようだ。
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 通路を手前に歩くと、新幹線に対する期待がこもったこんな掲示があって、階段を下りると駅舎正面ということになる。
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 駅舎の背後に、建設中の新幹線・木古内駅が周囲を圧していて、何とも言えない風景である。
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 駅正面を行くと、国道228号を渡って、その向こうに海があるようだった。
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 駅を出たところはがらんとしていて、ちょっと離れて喫茶店が一軒、ぽつんとあるのが見えた。
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 ここでエビピラフを食べたのだが、まだ建てたばかりの店のようで、聞いてみると、駅前道路を拡張するために数メートル移転することになったのだという。前の店がどんなものだったのかは知らないが、メニューにはラーメンや蕎麦などもあって、しかし店の内装は白い壁の洒落た喫茶店なので、そういうものを頼む感じにはなれなかった。

 一人で店をやっているらしい女性に、「これからずいぶん変わるんだろうね」と言ったら、「どうなんでしょう?」と、結構シビアな見通しを語ってくれた。
 観光客はここで新幹線を降りて、そのまま観光バスで江差や松前に行ってしまうことになるのだろう。函館方面へ行く乗客が、新函館(現・渡島大野)まで行ってから函館に戻ることを選ぶか、それより(乗車距離としては短くなるから、恐らく安くなる)木古内で下車して向かうことを選ぶのか、いまのところどちらとも言えないが、いずれにしても、新幹線・木古内駅の外に出て、この店に立ち寄る観光客がそれほどあるようにも思えないのだった。

 さて、テツの姿がほとんど消えて、ぐっと空いてしまった函館行き。15:10に木古内駅を発車。
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 廃貨車利用の釜谷(かまや)駅。車掌車ではなく、文字通りの廃貨車利用のようだ。
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 茂辺地(もへじ)駅。函館発・木古内行きのキハ40が停車している。
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 このあと、写真はないが、清川口(きよかわぐち)駅で高校生がどっと乗って来た。木古内駅で1時間待っていたのはこのためだったのだ。一輌の車内は、一気に一杯になってしまった。帰って調べてみると、近くに上磯高校というのがあった。たぶんそこの生徒だ。

 函館が近付いて、七重浜(ななえはま)駅でさらに高校生らしき一団が乗車。近くには函館水産高校。
 しかし、彼らの多くは五稜郭駅で下車してしまい、全体としては落ち着きを取り戻して、16:21、函館駅着。
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 パラパラと降ってはいるが、やはりまだ傘はいらない函館駅夜景。一日、よく天気がもってくれたと思う。
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by krmtdir90 | 2013-12-14 23:14 | 鉄道の旅 | Comments(0)

北への旅③江差線往復・1(2013.12.10)

 *読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。

 江差線は函館本線・五稜郭駅を起点として、江差駅までの79.9キロを言うが、すべての列車は函館駅を発着している。五稜郭・江差間は全線が単線で、五稜郭・木古内間は電化されているが、木古内・江差間は非電化である。
 青函トンネルが開通して以来、函館・木古内間というのはそのまま海峡線・津軽線へと繋がり、北海道と本州を結ぶ重要なルートになった。数年後に新幹線が海峡線を走ることになっても、貨物輸送等のことを考えれば、このルートの重要性は変わらないものと思われる。
 一方で、木古内・江差間の必要性はずっと以前から失われてしまっており、とうとう来年の5月11日を最後に廃止されることが決まったのである。

 それ以来、JR北海道は「ありがとう江差線」なるキャンペーンを始め、いろいろな記念きっぷを発売したりして集客に努めている。何だかなあという感じだが、なくなってしまうのならば、やはりもう一度乗っておきたいと思ってしまうのである。
 江差線は去年の夏に一度乗りに来ているのだが、その時は江差で降りた後、江差の町をあちこち歩き回って、帰りはバスで函館に戻ったのだった(あの時の写真、整理しないと…)。今回は町ではなく江差線そのものが目的だから、往きも帰りもちゃんと乗ってこようと思った。

 昼間、明るい時間に函館・江差間を往復しようとすると、列車は自然に決まってしまう。函館10:27発、江差12:55着。江差13:07発、函館16:21着である。江差の滞在時間は10分ちょっと、往きの列車がそのまま引き返すことになる。

 というわけで、函館駅4番線ホーム。大好きなキハ40形の単行である。発車までまだ30分以上あるのに、すでに列車は入線していて、乗車も出来るようだった。車内は暖房が効いて暖かい。
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 天気は良くない。昨夜から天気予報をチェックし続けているが、どうも一日降ったり止んだりという感じで、しかも夕方からは発達中の低気圧の通過で大荒れになるということだった。天気ばかりは仕方がないが、いまのところは暗いだけで本降りになる気配はないようだった。

 五稜郭駅から分岐した後、しばらくは函館から続く町並みを縫って行く。
 東久根別(ひがしくねべつ)駅。まだ町並みも途切れないのに、思いがけず廃貨車のダルマ駅舎である。
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 やがて家並みも途絶えがちとなり、海沿いに木古内を目指して行く。函館湾の向こうに函館山が見えている。
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 渡島当別(おしまとうべつ)駅で交換待ち停車。細かい雨が降っている。行き違ったのは、緑の車体のスーパー白鳥だった。
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 泉沢(いずみさわ)駅。業務委託を受けているのだろうか、駅員ではなさそうなお年寄りが、駅員のような感じで立っていた。
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 11:31、木古内駅着。17分停車。実は、帰りの方はもっとずっと長い停車時間があるので、その時ゆっくり見て回ろうと思っている。しかし、ここはいま、2年後の新幹線開業に向けて、工事が急ピッチで続けられている。
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 11:43、向かいのホームに青森発・函館行きのスーパー白鳥11号がやってきて、乗り換え客を降ろして発車して行った。これは、昨日わたしが乗っていた列車である。
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 函館からここまで、テツの姿がほとんど見えないなと思っていたが、いまの乗り継ぎで一気に乗って来た。しかし、ロングシートを始めまだ空席がかなりあったから、わたしのボックスに来る人はいなかった。よし、ツイてるぞ。

 11:48、木古内駅発。ここから先が廃止になる路線である。
 一応全部の駅を撮影したが、駅の位置が左右にばらけているので、往きに撮った駅と帰りに撮った駅が混在している。ここからは、駅の順序に並べ直して掲載することにする。なお、往路撮影には【往】、復路撮影には【復】を付す。

 木古内を出ると、列車は新幹線の高架下をくぐって行く。最初の停車駅、渡島鶴岡(おしまつるおか)駅【復】。木古内町のはずれ、整備されてはいるが、人影は見えない親水公園に面している。
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 次は、吉堀(よしぼり)駅【復】。古い車掌車を転用した、通称ダルマ駅舎である。
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 吉堀駅を出ると峠越えの区間になる。かなりの傾斜区間のようで、キハ40は速度を落としてゆっくり登って行く。稲穂峠、海抜200メートル。最高所はトンネルで抜ける。この峠は分水嶺になっていて、前と後では線路に寄り添う川の流れが逆になる。

 吉堀駅から所要22分、神明(しんめい)駅【往】に到着。ランキング40位の秘境駅である。周囲に家があるが、人が住んでいるかどうかは判らない。
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 次の、湯ノ岱(ゆのたい)駅。この区間では唯一の1面2線の駅である。1枚目は【往】、ホームを挟んで向こう側に駅舎がある。2・3枚目は【復】、駅舎に近い方の線路に入っている。2枚目に駅員の姿があるが、この駅でスタフ(通票)受け渡しがあることを後で知った。気付かなかったが、まあ仕方がない。
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 湯ノ岱駅を出ると、列車は天野川(あまのがわ)という川に沿って下って行くが、途中に地元の人がシャレで作ったという、ホームに似た構造物と「天の川(あまのがわ)」の駅名板が立っている。もちろん停車はしないから、【復】でシャッターを切ったが、やはり大ブレになってしまった。
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 宮越(みやこし)駅【往】。周囲には何もないが、2枚目の写真、右手の天野川にかかる橋の先に集落があるのだという。
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 次の、桂岡(かつらおか)駅【復】。廃貨車の駅である。
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 廃貨車の駅が続く。中須田(なかすだ)駅【往】。
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 上ノ国(かみのくに)駅【復】。この建物は上ノ国町商工会館で、駅はこれに併設されているのだという。因みに、神明駅からこの上ノ国駅までは、すべて上ノ国町にある駅である。
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 上ノ国駅を出ると海岸線に出る。日本海だ。
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 そして、終着駅・江差駅に到着。
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 この駅にいられる10分ちょっとの間に、今回ぜひ撮りたいと思うショットがあった。幸運にも、雨は少し顔に当たる程度で傘は必要なさそうだ。
 外に出て、急ぎ足で車止めの先へ。終着駅では、この角度の写真がどうしても欲しい気がする。
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 駅舎の写真はついでの一枚になってしまった。
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 木古内駅から合流したテツの人たちは、ここでしか手に入らないきっぷを購入したり、駅舎やホームを散策していたようで、わたしが戻った頃には、帰りの車中はいい席がみんな押さえられてしまっていた。まあ、これは予想していたことで、わたしは来る時に撮れなかった駅さえ押さえればいいのだから、もうクロスシートに座る必要はないのです。

 ということで、13:07、江差駅を発車。
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by krmtdir90 | 2013-12-14 22:38 | 鉄道の旅 | Comments(0)


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