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主なテーマ、最近は映画ばかりになってしまいましたが、この何年か海外旅行にも興味があって、もともとは鉄道旅、高校演劇、本などが中心のブログだったのですが、年を取って、あと何年元気でいられるかと考えるようになって、興味の対象は日々移っているのです。
by natsu
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北への旅③江差線往復・1(2013.12.10)

 *読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。

 江差線は函館本線・五稜郭駅を起点として、江差駅までの79.9キロを言うが、すべての列車は函館駅を発着している。五稜郭・江差間は全線が単線で、五稜郭・木古内間は電化されているが、木古内・江差間は非電化である。
 青函トンネルが開通して以来、函館・木古内間というのはそのまま海峡線・津軽線へと繋がり、北海道と本州を結ぶ重要なルートになった。数年後に新幹線が海峡線を走ることになっても、貨物輸送等のことを考えれば、このルートの重要性は変わらないものと思われる。
 一方で、木古内・江差間の必要性はずっと以前から失われてしまっており、とうとう来年の5月11日を最後に廃止されることが決まったのである。

 それ以来、JR北海道は「ありがとう江差線」なるキャンペーンを始め、いろいろな記念きっぷを発売したりして集客に努めている。何だかなあという感じだが、なくなってしまうのならば、やはりもう一度乗っておきたいと思ってしまうのである。
 江差線は去年の夏に一度乗りに来ているのだが、その時は江差で降りた後、江差の町をあちこち歩き回って、帰りはバスで函館に戻ったのだった(あの時の写真、整理しないと…)。今回は町ではなく江差線そのものが目的だから、往きも帰りもちゃんと乗ってこようと思った。

 昼間、明るい時間に函館・江差間を往復しようとすると、列車は自然に決まってしまう。函館10:27発、江差12:55着。江差13:07発、函館16:21着である。江差の滞在時間は10分ちょっと、往きの列車がそのまま引き返すことになる。

 というわけで、函館駅4番線ホーム。大好きなキハ40形の単行である。発車までまだ30分以上あるのに、すでに列車は入線していて、乗車も出来るようだった。車内は暖房が効いて暖かい。
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 天気は良くない。昨夜から天気予報をチェックし続けているが、どうも一日降ったり止んだりという感じで、しかも夕方からは発達中の低気圧の通過で大荒れになるということだった。天気ばかりは仕方がないが、いまのところは暗いだけで本降りになる気配はないようだった。

 五稜郭駅から分岐した後、しばらくは函館から続く町並みを縫って行く。
 東久根別(ひがしくねべつ)駅。まだ町並みも途切れないのに、思いがけず廃貨車のダルマ駅舎である。
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 やがて家並みも途絶えがちとなり、海沿いに木古内を目指して行く。函館湾の向こうに函館山が見えている。
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 渡島当別(おしまとうべつ)駅で交換待ち停車。細かい雨が降っている。行き違ったのは、緑の車体のスーパー白鳥だった。
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 泉沢(いずみさわ)駅。業務委託を受けているのだろうか、駅員ではなさそうなお年寄りが、駅員のような感じで立っていた。
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 11:31、木古内駅着。17分停車。実は、帰りの方はもっとずっと長い停車時間があるので、その時ゆっくり見て回ろうと思っている。しかし、ここはいま、2年後の新幹線開業に向けて、工事が急ピッチで続けられている。
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 11:43、向かいのホームに青森発・函館行きのスーパー白鳥11号がやってきて、乗り換え客を降ろして発車して行った。これは、昨日わたしが乗っていた列車である。
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 函館からここまで、テツの姿がほとんど見えないなと思っていたが、いまの乗り継ぎで一気に乗って来た。しかし、ロングシートを始めまだ空席がかなりあったから、わたしのボックスに来る人はいなかった。よし、ツイてるぞ。

 11:48、木古内駅発。ここから先が廃止になる路線である。
 一応全部の駅を撮影したが、駅の位置が左右にばらけているので、往きに撮った駅と帰りに撮った駅が混在している。ここからは、駅の順序に並べ直して掲載することにする。なお、往路撮影には【往】、復路撮影には【復】を付す。

 木古内を出ると、列車は新幹線の高架下をくぐって行く。最初の停車駅、渡島鶴岡(おしまつるおか)駅【復】。木古内町のはずれ、整備されてはいるが、人影は見えない親水公園に面している。
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 次は、吉堀(よしぼり)駅【復】。古い車掌車を転用した、通称ダルマ駅舎である。
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 吉堀駅を出ると峠越えの区間になる。かなりの傾斜区間のようで、キハ40は速度を落としてゆっくり登って行く。稲穂峠、海抜200メートル。最高所はトンネルで抜ける。この峠は分水嶺になっていて、前と後では線路に寄り添う川の流れが逆になる。

 吉堀駅から所要22分、神明(しんめい)駅【往】に到着。ランキング40位の秘境駅である。周囲に家があるが、人が住んでいるかどうかは判らない。
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 次の、湯ノ岱(ゆのたい)駅。この区間では唯一の1面2線の駅である。1枚目は【往】、ホームを挟んで向こう側に駅舎がある。2・3枚目は【復】、駅舎に近い方の線路に入っている。2枚目に駅員の姿があるが、この駅でスタフ(通票)受け渡しがあることを後で知った。気付かなかったが、まあ仕方がない。
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 湯ノ岱駅を出ると、列車は天野川(あまのがわ)という川に沿って下って行くが、途中に地元の人がシャレで作ったという、ホームに似た構造物と「天の川(あまのがわ)」の駅名板が立っている。もちろん停車はしないから、【復】でシャッターを切ったが、やはり大ブレになってしまった。
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 宮越(みやこし)駅【往】。周囲には何もないが、2枚目の写真、右手の天野川にかかる橋の先に集落があるのだという。
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 次の、桂岡(かつらおか)駅【復】。廃貨車の駅である。
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 廃貨車の駅が続く。中須田(なかすだ)駅【往】。
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 上ノ国(かみのくに)駅【復】。この建物は上ノ国町商工会館で、駅はこれに併設されているのだという。因みに、神明駅からこの上ノ国駅までは、すべて上ノ国町にある駅である。
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 上ノ国駅を出ると海岸線に出る。日本海だ。
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 そして、終着駅・江差駅に到着。
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 この駅にいられる10分ちょっとの間に、今回ぜひ撮りたいと思うショットがあった。幸運にも、雨は少し顔に当たる程度で傘は必要なさそうだ。
 外に出て、急ぎ足で車止めの先へ。終着駅では、この角度の写真がどうしても欲しい気がする。
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 駅舎の写真はついでの一枚になってしまった。
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 木古内駅から合流したテツの人たちは、ここでしか手に入らないきっぷを購入したり、駅舎やホームを散策していたようで、わたしが戻った頃には、帰りの車中はいい席がみんな押さえられてしまっていた。まあ、これは予想していたことで、わたしは来る時に撮れなかった駅さえ押さえればいいのだから、もうクロスシートに座る必要はないのです。

 ということで、13:07、江差駅を発車。
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# by krmtdir90 | 2013-12-14 22:38 | 鉄道の旅 | Comments(0)

北への旅②「スーパー白鳥」で函館へ(2013.12.9)

 *読んでくださる方、できれば①から順番に読んでくださると嬉しいのですが。

 青森駅の乗り換え時間は30分あまりである。一応外に出て、駅の姿を写す。県庁所在地のターミナル駅としては、非常に簡素な建物だと思う。
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 さっきは少し日射しも覗いたのだが、基本的にはどんよりとした曇り空で、非常に寒々とした感じである。

 きょうはこのあと、10:30発・スーパー白鳥11号で函館を目指す。
 入線してくるスーパー白鳥11号。
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 この「スーパー白鳥」には現在、789系電車というのが充当され、青函トンネル開通後の青森と函館を結んでいる。しかし、新幹線の函館延伸後はその役割を新幹線に奪われてしまうことがはっきりしていて、まだどこからも発表されてはいないが、恐らくその時には廃止される運命にある列車なのである。
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 12:22、函館駅着。
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 まだ早いが、今夜のホテルに行ってチェックインを済ませ、大きい荷物を預けて身軽になる。
 まず朝市に行き、きくよ食堂で昼食にする。
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元祖函館巴丼(ともえどん)、1680円である。
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 何度も写しているが、きょうの函館駅。
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 天気はどんよりとした曇り空で、いつ降り出してもおかしくない感じである。実は今回の旅も天気予報は最悪で、この時期に北日本の日本海側に行くのだから、まあ仕方がないと覚悟を決めて来たのである。

 さて、午後の計画であるが、函館はこれまで何度も来ていて、目ぼしいところはかなり行ってしまった感じなので、今回は市電を使って五稜郭に行って来ようと思う。五稜郭よりも、どちらかと言えば市電に乗ることの方が気持ちのメインにはある。
 函館の市電はいろんな車輌が走っているらしく、塗装もいろいろあって、車体広告の多様さとともに、ずっと定点観測していても面白そうなのだが、まあ冬場にやることではないだろう。

 ということで、たまたま見かけた幾つか。3枚目のどーも君の車体は窓にも塗装されていて、これで外の景色が見えるのだろうかと心配になった。
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 さて、やって来たわたしの乗る湯の川行きの車体は、妙に渋い色のあっさりした塗装だった。因みに、若い女性の運転手だった。
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 五稜郭公園前という電停で下車する。「前」と名乗るにしては、歩く距離は結構あった。

 とりあえず、五稜郭タワーに登ってみることにする。840円。チケットに小さな星形のパンチを入れてくれた。
 これがタワーから見た五稜郭の眺め。わたしのカメラでは全景は入り切らなかった。
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 展望デッキを一回りしてみる。高さ107メートル。曇り空だが、見通しはいい。これが函館山の方角。
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 上から見たからもういいかとも思ったが、まあせっかく来たのだから、雨も降り出さないようだし、一応中の方にも行ってみることにした。
 これが入口のところ。
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 振り返ると、五稜郭タワーの姿が。
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 それにしても、観光客の大半は外国人ではないかと思われるほど、聞こえてくる話し声は日本語ではなかった。中国なのか韓国なのか、わたしには聞き分けることは出来ないが、それにしてもあちらの人はどうしてあんな大声でまくし立てるのだろうか。
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 星形の中央の所に、数年前に復元された函館奉行所があった。何だか、入場料を払って入る気にはならなかった。
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 来た時と同じ道を辿って電停まで戻る。
 五稜郭公園前電停から見た、市電のある風景。
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 やって来た帰りの市電は真っ赤な塗装の、これもスッキリした車体で良かった。谷地頭(やちがしら)行き。
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 去年の夏、谷地頭電停から歩いて、石川啄木の墓や立待岬まで行ったことがあった。あの時の写真も整理しないと、パソコンの中で眠ったままになってしまうなぁ……。

 函館駅前電停で市電を降りると、とうとう雨がぱらつき出した。少し早い時間だったが、この日はこれで終わりとした。
# by krmtdir90 | 2013-12-13 23:04 | 鉄道の旅 | Comments(0)

北への旅①「あけぼの」で青森へ(2013.12.8~9)

 今回の旅は、「あけぼの」廃止のニュースから始まった。来年3月の時刻表改正で、「あけぼの」は定期運行から姿を消すというのだ。

 廃止が決まると、それを惜しんで人が集まり混雑が始まるようだが、そういうのを一部では、過去に乗車実績を持たない一過性の葬式テツと呼んで、冷ややかに見る層もあるらしい。行ってみると確かにカメラマンの数も多いし、乗客も明らかに多いように感じられた。客層も、恐らくニュース以前とはどこか違うのではないかと思われた。
 ただ、わたしのような日の浅い鉄道ファンにとっては、ファンになる前に全国の鉄道から失われてしまったものの多さに愕然とすることがあり、経験できるものは(すべてではないが)経験しておいた方がいいと思うのである。特に夜行列車(寝台特急)については、ローカル線(地方の、地域に密着した鉄道)とともに、強烈に心動かされるものがあるのであって(因みに、竜飛海底駅の廃止にはあまり興味がなかった)、やはり何を置いても行かないわけにはいかなかったのである。

 上野駅13番線。「あけぼの」上野・長岡間を牽引するのはEF64形電気機関車である。
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 さて、台風の影響で中止した10月の「あけぼの」計画では、往きも帰りもB個室ソロを取っていたのだが、廃止になることが決まって、今回はA個室・シングルデラックスを奮発してみた。
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 もっとも同じA個室とは言え、「あけぼの」のそれは、テレビモニター(以前は付いていたらしい)も独立のソファーもなく、専用トイレもシャワーも付いておらず、あるのは(あまり必要は感じなかった)折り畳み式の洗面台のみという、きわめて質素な設備のA個室なのである。。
 結局B個室の極端な狭さに対して、こちらは室内で普通に立てて、二、三歩歩くことが出来てしまうという、この列車に乗る以上は、それだけで十分有り難いことなのだろうと思った。
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 あと、A個室であることの証明、上の写真で右奥の(右手前は折り畳み洗面台)棚の上にさりげなく置かれているアメニティーセットがある。中身はごく当たり前の歯ブラシやレザー、小瓶の整髪剤などであるが、ケースに貼られた「あけぼの」のマークは、マニアにはたまらないものだろう。
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 ベッドに横になって、見上げるとこんな感じ。
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 右の壁には上段ベットが折り畳まれていて、下ろせばツインでも利用可能な部屋なのである。また、ドア左のカーテンの裏には、開ければ隣室とつなげることが出来るドアがあって、もちろん施錠されているが、場合によっては3~4人のグループにも対応できるようになっているのである。

 さて、定刻の21:16に上野駅を発車。
 最近多い夜行列車の乗車ルポなどには、よく車内探検のすすめのようなことが書いてあるが、それよりもわたしの楽しみはお酒と食事である。一服したりしながら、思う存分だらだらした。

 何と言うこともないのだが、停車した高崎駅のホームの様子。カメラに記録される撮影時刻は22:51となっている。高崎線・上越線の普通のホームに停車するから、一般の利用者の姿が結構ある。走り始めれば勿論カーテンは開けておくのだが、ちょっと恥ずかしいのでカーテンを閉めて、隙間から直前に人がいないことを確認してパチリ。
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 こちらをしげしげ見ている人もいて、そういう人たちは「あけぼの」という非日常の列車をどういう感じで見ているのだろうと、ちょっと気になった。

 高崎を出ると、車内放送も停止。就寝時間帯になる。JRの浴衣に着替えて横になる。

 翌朝、どこで放送が再開したかはっきり覚えていないのだが、時刻表によれば3:19の村上駅以降、この列車は先を急ぐという意識が全くないかのように、実にこまめに停車を繰り返していく。朝も相変わらずだらだらしたいわたしには、この走り方は大変好ましいことである。

 秋田駅のホーム。撮影は6:43。人影は見えない。
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 服に着替え、寝台を畳んでみる。寝台をエイヤッと持ち上げて壁に押しつけると、座席としては座面はやや低いが、立派なソファに変身する。見事である。
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 7:07、停車した八郎潟駅。空は晴れていて、日が昇ろうとしている。
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 何と言うこともない写真だが、12月9日のあけぼの。
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 9:52に終着・青森駅に到着。

 下車後、先頭の方に行ってみると、すでにカメラマンが鈴なりになっている。到着すると、すぐに機関車の切り離しが行われるようだった。
 深夜の長岡駅(運転停車)で付け替えられ、その後ずっと牽引してきたEF81形電気機関車。すでに切り離しは終わっている。もう少し浅い角度で撮りたかったが、人がいてダメだった。ちょうど日陰で、色が暗くなってしまった。
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 走り去るEF81。日なたに出ると色がきれいだ。
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 機関車が去った後、機関車と客車の間に連結されていた電源車。
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 跨線橋の階段は最後部なので歩いて行くと、そこでは残った客車を回送するための、DE10形というディーゼル機関車が連結されていた。
 向かいのホームには、函館からやって来たスーパー白鳥22号が停車中。このあとスイッチバックして、次の新青森まで行くのである。
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 跨線橋から、あけぼのとスーパー白鳥のツーショット。
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# by krmtdir90 | 2013-12-13 15:23 | 鉄道の旅 | Comments(2)

予告編

 8日の夜に出掛けて、きょうの昼ごろ帰って来ました。
 夜行の「あけぼの」(上野・青森)と「はまなす」(札幌・青森)に、両方とも乗って来ました。江差線にも乗って来ました。
 「はまなす」には個室がないので、あえて開放式B寝台ではなく、ドリームカーというグリーン車ランクの座席車に挑戦してみました。のびのびカーペットカーというのもあったのですが、満席で取れなかったのです。
 なかなか自由で面白かったけれど、少々寝不足です。実はかなり眠いです。
 というわけで、今夜はあきらめて寝ます。明日から必ず掲載しますから。
 おやすみなさい。
# by krmtdir90 | 2013-12-12 22:42 | 鉄道の旅 | Comments(0)

「俳優のノート」(山崎努)

 退職してから、基本的にヒマになったからだろう、本屋に行っても、いろいろな棚をゆっくり見て回るようになった。仕事をしている頃は、文庫本の棚は全く視野の外にあったのだが、最近はかなり丁寧にチェックするようになった。
 数週間前、棚の前の平積みの中に、この顔がこちらを睨んでいるのを見つけたのである。パラパラと中身を確認して、買おうと思ったのだが、松岡和子訳の「リア王」も同時に読まなければと考えたのである。ところが、ちくま文庫の棚にはそれがなかった。市内の本屋にはどこにもなかった。
 結局、そんなことを気にしていたら読めなくなってしまうと思い、数日前、福田恒存訳のありふれた「リア王」と一緒に購入して帰ってきた。

 このごろ嬉しいのは、面白ければ散歩を休んで読み続ければいいということである。仕事をしていてはこうはいかない。ただ、この先読める本の数は限られているのだから、つまらない本を選ぶことだけは避けなければならない。
 ということで、この本はきょう一日で読んでしまった。単行本は2000年に刊行されたもので、03年に一度文庫化されたものの新装版ということのようだった。
 新国立劇場のこけら落としシリーズとして、山崎努の「リア王」が上演されたのは1998年1~2月のことで、これはその準備・稽古・公演の経過を記録した、山崎努の(読まれることを完全に意識した)日記風のノートなのである。

 わたしはこの舞台を観ていないし、それどころか山崎努の舞台はただの一本も観たことがない人間である。それどころか、演劇部の顧問などをやっていたくせに、映画は浴びるほど観ていたのに、恥ずかしながら芝居はほんのちょっとしか観たことがないのである。高校演劇の顧問というのは、芝居を観たりやったりするのが大好きでなった人もいるけれど、ただ生徒と一緒に何かをするのが好きなだけで深みにはまってしまった例も多いのである。
 そんなわけで、芝居の方では山崎努よりも山崎哲の方が興味があって、そちらなら何本か観たこともあるのだが…。だが、舞台は知らないが、映画やテレビでは山崎努をかなり観ていたような気がする。きわめてアクの強い役者というイメージがあって、特に好きだったわけでも注目していたわけでもないが、印象にはかなり残る役者だったと思う。

 まあ、出会いというのは大概こんなものなのだろう。それでも、この本はえらく面白かったのである。わたしの中にあった山崎努という役者のイメージは、かなりズレていたことが判った。
 実際の舞台成果を知らないで言うのは気が引けるが、ここで展開されている彼の演技論はほぼ全面的に共感を覚えるものだった。と言うより、役者というものがこんなことを考え、こんなふうに本番の舞台に近付いていくのかということが判って、非常に興味深かったのである。
 もちろん、高校演劇というのはこれとは全く違ったものであるが、示唆を受ける部分は非常に多かった。いや、そんなふうに卑近なところに結びつけなくても、これほど具体的で正直な芝居作りの経過というのは、それだけで十分過ぎるくらい面白かったのである。自分は役者でも何でもないのだが、率直に、すごく勉強になったと思う。

 たぶん、還暦前後の山崎努だったから共感できるところがあったのかもしれない。傍線を引きながら読んだわけではないから、即座に一例を挙げられないのは残念だが、なるほどそうだよなと感じる部分がたくさんあった。現役顧問の時代だったら、何度も読み返したに違いない。
 ただ、「リア王」という本については、シェイクスピアとは言え、正直言ってあまり面白い本とは思えないんですよね…。
# by krmtdir90 | 2013-12-04 21:36 | 本と映画 | Comments(6)


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